2025年4月から5月にかけて訪れたタイのパタヤ。
パタヤには海側から奥へかけて通りがいくつか並行に走っている。
リゾート気分が味わえるビーチロード、ショッピングが楽しめるセカンドロード、そして少しだけローカル気分に浸れるソイブッカオがある。
筆者はパタヤを訪れた当初からソイブッカオが好きだ。観光地とは異なり少しローカル感があって落ち着く。
ビーチロードと比べてホテルや飲食店も比較的リーズナブルで利用しやすい。
行き交う乗り合いピックアップトラックの「ソンテウ」や、現地で働く方が訪れる市場もあったりしてタイを満喫できる。
そんなソイブッカオ沿いで日本人にも人気の飲食店が「名無し食堂」だ。
このお店の人気料理は「ガパオライス」「カオマンガイ」「クイッティアオ」の3種類。
いづれもタイを代表する料理で味もボリュームも満足できる。ただ、こちらのお店では他にも多くのタイ料理を提供している。
そーいえば上記以外に他の料理って注文した記憶がほとんどない。
ということで、今回は「名無し食堂」で初めて注文した料理を中心に紹介する。
名無し食堂
「名無し食堂」。読んで字の如く店名が無いのだろう。
いつのまにか「名無し食堂」が正式名称のように呼ばれるようになって定着している。もちろん、これは日本人の呼び方なので、現地の方やファランは何て読んでるのか分からない。
パタヤが好きな読者様も一度は利用したことがあると思う。
筆者も正確な数は分からないが、約10年で100回以上は通っていると思う。
観光客だけでなく現地在住者にも支えられている名店である。
Googleマップでも「ブッカオ名無し食堂」と表記されている。
「名無し食堂」って微妙な気もするが、実は覚えやすいので最強の店名かもしれない。
他の通りにも同じような「名無し食堂」はあると思うが、ソイブッカオに限れば唯一無二だと思う。
コロナ禍を挟んでお店の移転や統合はあったが、ソイブッカオ沿いで利用しやすい場所はずっと変わらない。
観光客が多く訪れる場所だが、店構えや料理の価格はローカルスタイル。
お店の前にバイクが駐車していることもあり少々入りづらいこともある。
通りから見えるショーケースの中にはカオマンガイ用のチキンが並ぶ。
場所
パタヤ初心者の方はお店の名前や看板がないので分かりづらいと思う。
すぐ隣にはマッサージ屋さんとバイク屋さん。残念ながらこれが目印、、とはならない。
なぜなら、ソイブッカオ沿いには同じようなマッサージ屋さんやバイク屋さんが多いから。
具体的な場所はGoogleマップで確認するのが安心だ。「ブッカオ名無し食堂」と検索すればいい。
ソイブッカオの中心付近で、LKメトロやソイレンキー、ソイダイアナの交差点近く。
営業時間は朝8時から深夜3時までの19時間営業。周辺の飲食店と比べて明らかに営業時間が長い。
特に休みの日は設定されていないため、基本的に毎日営業していると思っていい。
ただ、観光客が少ないローシーズンは事前告知もなく休みの日が何度かあった。
こればかりはどうしようもない。営業しているかどうかは直接見て確認するしかない。
店内
店内はパタヤでよく見かけるスタイル。通り側に厨房、店内は扇風機だけで涼しくはない。
入り口付近で料理を注文してもいいし、着席してから注文でも大丈夫。
慣れた方は入り口付近にあるメニューをとって席に向かうのがベター。
筆者は入り口でメニューを確認して注文、そのあと無料のお水と氷、ストローをコップに入れて着席する。
※冷蔵庫に入っているペットボトルのお水は10バーツ、ソフトドリンクは20バーツ。ビールの提供はなし。
満席の場合はテイクアウトも可能だ。英語だと「テイクアウェイ」、タイ語だと「グラップバーン」と伝えれば大丈夫。
椅子やテーブル、店内の雰囲気はタイのローカルレストラン。
テーブルの上には各種調味料とテイッシュペーパー、食器が用意されている。
衛生面が気になる方は、食器の先端をティッシュペーパーで拭いてから使用するのが良さそう。
奥にはトイレ、有料のドリンクは冷蔵庫から勝手にとっても問題ない。(食後に料理と一緒に精算)。
メニュー
こちらが入り口付近にあるメニュー。表裏の2面でタイ語と英語が表記されている。
残念ながら日本語表記がないため、パッと見て注文するには躊躇するかもしれない。
参考にしてほしいのは左側にある番号。タイ語や英語が話せなくても番号が伝われば注文は可能だ。不安な方は指差しでも大丈夫。
メニューには61番までの料理。
他にクイッティアオやカオマンガイなど、計70種類ほどの料理を選ぶことができる。
気になるのが右端の料金。2種類あるので初めて訪れる方は戸惑うかもしれない。
左側はご飯と料理が一皿で一緒になって提供されるスタイル。一方、右側はご飯と料理が別皿になっているスタイル。
メインの料理をたっぷり食べたい方は、少し高くても右側の価格で注文すればいい。
あと、左側の料金で表示されていない料理がいくつかある。
これらの料理はご飯と別皿でしか提供できないものと思われる。
ガパオライス
では、気になる料理を順に見ていこう。
まずは定番の「ガパオライス」だ。本場のガパオライスは現地でも人気がある。
目玉焼きが付いて60バーツ、日本円で約280円という安さ。
たっぷりの具材とご飯は成人男性でも一皿でお腹いっぱいになる。もちろん味付けも悪くない。
辛いのが苦手な方は「マイ ペッ」=辛くない、もしくは「ペッ ニッノイ」=少しだけ辛くと注文しましょう。
持ち帰りにすると写真のような容器に入れて提供される。
価格は同じ60バーツ。これまたボリュームたっぷりでコンビニ弁当2つ分くらいの食べ応え。
バーで飲んだ帰りに夜食として何度か買って帰ったことがあるが、今思ばカロリーがヤバそうな料理だ。
カオマンガイ
続いても定番の「カオマンガイ」。価格は50バーツ、日本円で約230円。
メインのチキンはややパサついてるけど、少し辛いソース(ナムチム)をかけて一緒に食べれば美味しい。
一緒に提供されるスープの味もまずまず。カオマンガイ専門店と比べると味は落ちるが、立地を考えれば全然アリだと思う。
ちなみに、蒸したチキンではなく揚げたチキン=ガイトートもあるので、ミックス(60バーツ)で注文するのがオススメ。
クイッティアオ
こちらはタイの麺料理「クイッティアオ」。価格は50バーツ、日本円で約230円。
麺の種類、細さを注文時に選べる。筆者は中華麺のバミーが好き。
具材たっぷりで、クリアスープはニンニクの味が効いて日本人も好きな味。
日本では味わえない美味しさがここに詰まってる。
初めて注文する料理
ここからは初めて注文する料理をサラッと紹介していく。
27番「Stir-fried Mushrooms with Oyster Sauce and Pork/Chicken + Rice」価格は50バーツ、日本円で約230円。
マッシュルームもお肉もたっぷりで見た目よりボリュームがある印象。
味付けはやや洋風なテイストで、タイ料理が苦手な方も全然美味しく食べれる一品。
40番「Mixed Vegetable Stir-fry with Pork/Chicken + Rice」価格は50バーツ、日本円で約230円。
野菜たっぷりで調味料の味付けも素晴らしい。パタヤにいると野菜不足になる心配があるが、その悩みを解消してくれる健康的な料理。オススメです!
58番「Sti-fried Soy Sauce Noodles with Pork/Chick」60バーツ、日本円で約280円。
タイ語では「パッシーウ」と呼ばれている麺料理。
タイ料理でポピュラーな「パッタイ」と異なり、きしめんのように平たく大きい麺が特徴。
あと、醤油テイストなので甘みはなし。個人的にはパッタイよりこっちの方が食べやすくて味も好き。
29番「Pad Thai with Pork/Chicken」60バーツ、日本円で約280円。
こちらは日本でも人気がある「パッタイ」。味付けは他店と比べて差はない印象。
甘いソースの味付けは好みが別れるが、カロリーが高くて毎日食べるのは危険。
たっぷりのピーナッツとマナオを合わせるとさっぱり食べれる。
美味しいけど食べ過ぎには注意が必要。
55番「Fried Rice with Pork/Chicken」60バーツ、日本円で約280円。
タイ語で「カオパット」。日本人にも人気があるフライドライス。
ボリュームはまずまずだが、味付けは他店と比べて似たような感じ。
他に美味しいご飯ものがあるので、あえてこの料理を選ぶかどうかは微妙かな。
35番「Stir-fried with Curry Paste and Pork/Chicken + Rice」価格は50バーツ、日本円で約230円。
いわゆるのタイのカレー。野菜たっぷり!辛い!タイのカレーが好きな方にはおすすめ。
香草が苦手な方は注文を避けた方が無難かもしれない。特に葉っぱは味が強烈。
43番「Sweet and Sour Stir-fry with Pork/Chicken + Rice」価格は50バーツ、日本円で約230円。
これまたボリュームがすごい!ご飯よりも上に盛られている具材が多い。
肉、玉ねぎ、きゅうり?緑の何か、、トマト、パイナップル。具材の多さが際立つ一品。
料理名の通り酸味と甘味の味付けで好みが分かれそうな料理。
トマトやパイナップルが好きな方はどうぞ。
31番「Stir-fried Kale with Crispy Pork + Rice」70バーツ、日本円で約320円。
筆者が好きなクリスピーポークと、健康を意識した野菜ケールの組み合わせ。
ケールはやや苦味があるものの、少し甘くて濃い味付けのクリスピーポークとよく合う。
これは一口食べて美味しいと思った。クリスピーポークが好きな方は試してみてほしい。
24番「Omelette with Minced Pork + Rice」価格は50バーツ、日本円で約230円。
タイ語で「カオカイジアオ ムーサップ」※豚肉入りタイ風オムレツ
夜になると屋台でよく見かける料理だが、店内で食べると少し上品な見た目。
ただ、味付け自体は屋台で買って食べるのと遜色ない感じ。
価格が高い料理ではないので、「カオカイジアオ」を食べてみたい方はどうぞ。
参考までにソイブッカオ周辺の屋台では「カオカイジアオ(豚肉なし)」40バーツが標準的な価格。
60番「Noodles with Gravy (Pork/Chicken)」価格は50バーツ、日本円で約230円。
タイ語で「ラートナー」。大きくて平たい麺と野菜にたっぷりの餡がかかっている。
この器がとても大きくてすごいボリューム。麺よりも餡の量がすごい。
熱々で汗を流しながらの食事になるとは思うが、味付けと食べ応えは文句なし。
これ、麺があまり入っていないので、後半は餡スープがメインになる。
麺が足りない方は、別途10バーツでご飯を追加して雑炊みたいに食べるのも良さそう。
さぁ、ソイブッカオでお腹を満たしたらバービアへ繰り出そう。
もう目の前もすぐ隣もバーが並んでいる。LKメトロやソイハニー、ツリータウンもすぐ近くだ。
まとめ
動画でも公開しています。
ということで、今回はソイブッカオの「名無し食堂」をクローズアップしてみました。
いかがだったでしょうか? 私は今回いろいろな料理を注文して、新しい発見や喜びがあった。
特に27番のマッシュルームが入った料理と、40番の野菜炒めはリピートするほどの美味しさ。
お店は特にインパクトがなく、名前もないほどのローカルレストラン。
店内で働くおじさんやお姉さんは特に愛想がいいわけでもなく、、
それでもパタヤの日常を支えてくれる、貴重な飲食店として感謝の気持ちで今後も利用したいと思った。
パタヤを今後訪れる予定がある方は「ガパオライス」「クイッティアオ」を食べてみてほしい。
パタヤに慣れ読者様は今回紹介した内容を参考に、他の美味しい料理も是非試しみてほしい。
ソイブッカオの「名無し食堂」ごちそうさまでした。
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