2025年4月から5月にかけて滞在したタイのパタヤ。
今回も滞在中に利用したホテルを紹介する。といっても、今回紹介するホテルはゲストハウスといった感じ。
パタヤ好きの読者様はご存知と思うが、パタヤではバーや飲食店の上にゲストハウスとして貸し出していることが多い。
ホテルよりリーズナブルな価格で欧米人を中心に利用者が多い。いわゆる沈没したい人向けの宿。
短期旅行者やパタヤ初心者はホテルの方が無難だと思うが、旅慣れたパタヤ好きには選択肢の一つになる。
そんなゲストハウスのようなホテルを今回は紹介する。
Crystal Suites Pattaya
ホテル名は「Crystal Suites Pattaya」。
建物は3階建て。1階にはLKメトロの「CRYSTAL CLUB A GOGO」。
こんなところに泊まろうなんてフツーの観光客は考えない。
理由は簡単。夜8時から深夜2時頃まで音楽が鳴りっぱなしの賑やかな立地。
深夜遅くまで騒音に悩まされて快眠は期待できないからだ。
それでも、パタヤ好きの筆者としては、どれくらいの騒音レベルで客室はどんなものなのか??ずっと気になっていた。なんならホテル予約サイトの評価も上々であった。
価格もリーズナブルだったので軽い気持ちで2泊予約しておいた。
場所と入口
パタヤを訪れたことがない方は分からないと思うが、場所は「LKメトロ」という小規模な歓楽街の中にある。
ざっくり言うと飲み屋街。ライブバーやスポーツバーなど異なる種類のバーが密集している。
建物の外観からは観光客が宿泊できるような雰囲気はない。
周辺に同じようなバーやクラブが並んでいるが、その多くは店で働く従業員やスタッフが利用しているものと思われる。一般客に貸し出すという発想はちょっと驚き。
「Crystal Suites Pattaya」の入口は、店舗の右側を奥に進んだところにある。
写真の黒いドアが正式な入口になる。ちなみに、深夜3時にはドアが施錠されるとのこと。
チェックイン時に渡される鍵がないと入れないので要注意。
チェックインは14時、チェックアウトは12時。
建物の中に入るといきなり急な階段。しかも段数が多く狭い。
これ、ビルの中にある事務所へ向かっているような感じにしかならない。
もちろんエレベーターなんて便利なものはない。
重いスーツケースを抱えて階段を上るしかない。
事務所と廊下と階段
階段を上がると2階のフロアに到着。殺風景な景色で宿泊できそうな雰囲気は皆無。
事務所で見かけるようなロッカーは従業員かスタッフ用と思われる。
とりあえずチェックインするために事務所を探す。
と、黒くてしっかりしたドアが目に入った。なんとなくここが事務所っぽい。
ノックをして声をかけると中から担当者が出てきた。どうやら正解だったようだ。
パスポートを渡して予約状況を確認する。最初は確認できなかったようだが、予約データを見せると無事チェックイン完了。客室用と1階入口用の計2種類の鍵を渡される。
ちなみにデポジットは不要。
チェックアウトの際は預かった2種類の鍵を客室に置いておくだけ。特に事務所に連絡する必要もなくチェックもないとのこと。かなり緩い。
2階はゲスト用のフロアではなく、スタッフや関係者のみが利用しているようだ。
奥へ続く廊下も狭く殺風景だ。パタヤのLKメトロにいるとは思えず、雑居ビルの冷たい廊下を見ている気分になる。
担当者に案内されて階段で3階へ上がる。2階と同じようなレイアウト。
窓と一人掛け用のソファ、コンパクトなテーブルに灰皿?が見える。
今回予約した客室は「スーペリアA」一泊あたり1,700円と激安だった。
他に「スイート」や「デラックスA」、「スーペリアB」の計4部屋しかない。
ローシーズンで今回はたまたま予約できたが、実はとても人気が高く予約がとりづらいそう。
ハイシーズンともなると立地の良さと価格の安さから、ずっと予約で埋まっていることもあるとか。
ちなみに、一番安いのは広さ19㎡の「スーペリアB」で、「スーペリアA」は30㎡とまずまずの広さ。
客室
客室に入ると正面に全面鏡のクローゼット。
左下にセーフティボックス、ハンガー数本で洋服をかけるバーが見える。
左側にバスルーム。こちらは後ほど紹介する。
入口や廊下の雰囲気から老朽化がひどいものと思っていたが、意外と綺麗な状態でリノベーションされているようだ。
クローゼットの右側には3段の収納スペース。
多分しないだろうけど、中長期の滞在でも収納スペースがあるのは安心。
右側へ進むと大きなダブルベッド。
ベッド自体の高さは標準的で、マットレスのクッションもまずまず。周辺のホテルと比べても寝心地が悪いことはなさそう。
枕元には大きなソフト枕が2つ。ベッドサイドには電源コンセント、ランプが設置されている。
ベッドの上にはバスタオルとフェイスタオルで作られた鳥??
ベッドの向かい側に鏡と化粧台に椅子、ティッシュペーパー、壁掛けの液晶テレビ、作業机が並ぶ。
一人で宿泊するには十分な広さだ。ベッド周りもスペースに余裕があって圧迫感はなし。
奥には背が少し高めの三菱製の冷蔵庫。上には何やら注意書きが置いてある。
確認すると備品を壊したり持ち去ったりしないようにと、、
過去にトラブルがあったのかもしれないが、まぁ、日本人ではないだろう。
冷蔵庫の中には無料の飲料水が2本のみ。
ビールが必要な方は1階のクラブで高いドリンクをオーダーするか、セブンイレブンへ行きましょう。
コーナーには電気ケトル。グラス、コーヒーカップ、インスタントコーヒーと紅茶。
電源コンセントもあるので問題なし。
と、ここにも何やら注意書きが。電気ケトルの中に食べ物を入れてボイルしないでね。
もしボイルしたら1,000バーツの罰金なのでよろしく!といった内容。
これは日本でもニュースになっていたので、某国の宿泊客がラーメンでも作ったのだろう。
この客室で一番驚いたのは液晶テレビ。サイズは43インチほどでスマートテレビだ。
メーカーはサムスン製でYouTubeやNetflix、Amazonプライムも視聴可能だった。
客室設備はそこまで悪くない、、いや、むしろ周辺のホテルと比べて充実しているんじゃないか??
エアコンはLG製で効き目はバッチリ。ただ、ここに大きな欠点があった。
室外機がうるさくて利用するのを躊躇ってしまうレベル。
一階の騒音よりも、室外機の音の方が大きいって相当なレベルだと思う。
今更ながら、実はこの客室に窓やバルコニーは設置されていない。
そう、完全に壁で覆われた密閉状態。なんとなく空気も重く感じてしまう。
ちなみに、エアコンや電気類は外出時も利用可能となっているで便利。
バスルーム
続いてバスルームを見てみよう。
こちらもリノベーション済み?で水垢や老朽化はあまり見られない。
入ってすぐの場所に洗面台と鏡。シンクはコンパクトサイズでコンタクトの洗浄液などを置くスペースはない。
アメニティはカゴに用意されている。
一見整理されてまとめられているが、湿気で袋がふにゃふにゃだった。
清掃の際、見た目の確認はするものの触って確認まではしないのだろう。まぁ、使わないからいいけど。
アメニティの内容はシャワーキャップ、綿棒、石鹸、歯ブラシ。
このクラスのホテルで歯ブラシが用意されてるのは有り難い。
隣にはハンドシャワー付きのトイレ。トイレットペーパーはタンクの上に置いてある。
バスタブはなし。天井と手持ちタイプのシャワー。備え付けの容器にはボディソープとシャンプー。
シャワーブースにはガラスの仕切り(半分)と、水がトイレ側に流れ出ないよう設計されている。
バスルームもまずまずの広さで、下水の臭いや不衛生に感じることはなかった。シャワーの水圧もお湯の熱さも問題なし。
全然期待していなかったけど意外と清潔で快適かも、、そんなことを考え始めた時、ふと天井に違和感を感じた。
あら、、何コレ?こんなデザインなのか??
せっかくいい印象を持ち始めた矢先にコレだよ。通常のホテルではありえない状態。
なんで天井の一部が筒抜け状態なの???
オーナーさん、これでいいと思った理由を正直に聞かせてほしい。私としては配管が見えるのは問題ない。
が、心配なのはネズミやGがここから入ってくる可能性があるということ。
こんなのを知ってしまったら気になって快眠なんて出来るわけがない。
WiFi速度
最後にWiFi速度を確認しておく。
速さはまずまずで動画の視聴も問題なし。滞在中は安定して利用できた。
まとめ
動画でも公開しています。
ということで、今回はLKメトロにある「Crystal Suites Pattaya」を紹介させていただいた。
客室に入ってしばらくの間、清潔な客室を撮影しながら2泊くらいなら余裕かも、、って最初は思ってた。
が、実際のところは1泊で滞在を切り上げで別のホテルへ移動となった。
気になる理由は騒音ではなく虫。具体的には私が大嫌いなG。
客室に入って約2時間ほどで5匹の子供サイズを駆除した。一応、バスルームの排水溝には持参した蓋を被せておいたが、それでも丸1日の滞在で計12匹(全て子供サイズ)を駆除。
さすがにこれは我慢できないレベルで、チェックインした翌朝には荷物をまとめてホテルを後にした。
場所を考えると分からなくもないが、客室に入らないように頑張って工夫をしてほしいところ。
客室自体の設備や衛生面はそこまで悪くなかっただけに、ちょっともったいない感じ。
それでも、LKメトロのど真ん中で広い客室とリーズナブル価格は悪くないと思う。
室外機の騒音と、Gが出ても平気な方は快適に過ごせると思うのでオススメです。
まぁ、筆者は今後利用することはないと思う。
コメント