2025年5月に訪れたタイから帰国する。
今回利用した航空会社は中国の三大航空会社の一つ「中国南方航空」。
香港のすぐ近くにある広州をベースに欧米やアジア圏に就航している。
機材の保有台数は600機以上で中国だけでなくアジアで最大規模の航空会社。
今回購入した航空券は関西からタイまで往復で約32,000円とLCC並みの価格。
前回のブログではタイから経由地の広州まで紹介したので、今回は広州から関西までのフライトを紹介する。
広州白雲国際空港
タイのバンコクから広州に到着したのは23時頃。
サクッと乗り継ぎ手続きを済ませて出発フロアへ。
往路では乗り継ぎのフライトまで無料のトランジットホテルを利用したが、復路はそのまま空港に滞在する。
ちなみに関西へ向かうフライトは翌朝の8時25分。約9時間空港に滞在して夜を明かす。

広州白雲国際空港はターミナルが2つ。
ターミナル1は中国南方航空以外の各航空会社、ターミナル2は中国南方航空のハブ空港として利用されている。
マップを確認すると多数のゲートに飲食店や免税店も多く営業しているのがわかる。

夜遅い時間でもカフェ「PACIFIC COFFEE」は営業中。

夜遅いので利用客は誰もいないけど免税店は絶賛営業中。

夜食をどうしようか悩んでいたところ「ファミリーマート」が営業中。
これは嬉しいね。空港内の飲食店はどれも価格が高めで、しかもどんな料理があるかよく分からない。
コンビニだと軽食やドリンクが利用しやすい価格で購入できるので安心だ。

日本でお馴染みのパンやドリンクに加えて中国オリジナルのホットスナックが充実。
価格も2〜300円で日本と変わらない印象。問題は、、どんな味がするか想像できないこと。
とりあえず見た目の判断で一つ購入してみる。

ジャスミン烏龍茶が売っていたので一緒に購入。
ホットスナックは惣菜系のホットパイのような感じ。
少し中国っぽいテイストだけど味は悪くない。夜食として食べるには十分満足。

さぁ、夜食を食べたあとは朝までボーッとして過ごすだけ。
ズラリと並ぶ一人掛けの椅子がなかなか良かった。

角度がついてるこちらの椅子もまずまず。
ただ、ちょっと気温が高めで睡眠をとるには微妙な環境だった。

あと、肘掛けに設置されているUSBポートはほとんど壊れてた。
これは安易に予想できるので過度な期待は禁物。

おっ、これはなかなかいい。
テーブルに電源コンセント、オットマンまで用意されている充実ぶり。
PC作業やタブレット、スマホでダラダラ過ごすには最適な環境と言えよう。

朝まで仮眠をとるにはとりあえずコレが一番だと思う。

ちなみに空港内ではフリーWiFiの利用が可能。
専用の端末機を利用して設定することができる。

速度を確認したところ動画の視聴も余裕でできる速さ。
ただ、利用者が多い時間だと繋がりにくかったり速度が遅くなると思われる。

中国南方航空CZ389便
結局一睡もすることなく朝をむかえた。
朝のフライト情報を確認するとヤンゴンやシンガポール、大阪、名古屋、東京(羽田)、プノンペンとアジア圏のフライトが集中している。
筆者が利用するのは8時25分発大阪行きのCZ389便。これはJALとのコードシェア便(JL5070便)として運行されている。

出発ゲートのA155は一つ下のフロアになるようだ。
案内通りに進めば迷うことなく到着できる。

既に関西へ向かう機材は到着済み。
往路で利用した機材と同じワイドボディ機のボーイング777-300ER。

あとは搭乗時間を待って機内へ入るだけ、、そう思っていたら突然のディレイ!
出発予定時刻は8時25分から10時5分へ1時間40分遅れるとのこと。
同じ機材に乗る予定だった多くの日本人も突然のディレイに???
詳しい説明がないまま、ゲート周辺に集まっていた多くの乗客は一斉にまた空港の奥へと逆戻り。

最初は理由がよく分からなかったが、外の景色を見ていると納得できるものだった。
急に視界が悪くなるほどの雷雨。ついさっきまでクリアに見えていた景色が真っ白に。
これは仕方ない。出発だけでなく到着予定のフライトもおそらく遅延になっているはず。

機内
当初の搭乗予定時刻7時45分から1時間25分遅れて9時10分に搭乗開始。

エコノミークラスの座席配列は3-3-3の横9席仕様。
ヘッドレスト装備で座り心地が良さそうな座席。
中国系の航空会社は機材がボロい、、そんな印象はもう古いようだ。
嫌な臭いや汚れもなく綺麗な機内は快適そのもの。

座席
今回指定した座席は窓側78A。10インチサイズほどのパーソナルモニターにはUSBポート装備。
画面の状態も良好で、他の航空会社でも導入されている現在主流のモニターと思われる。
言語は中国語、英語、フランス語、日本語、韓国語の5ヶ国語に対応。
ちなみにテーブルは折りたたみ式。

シートピッチは握り拳2個ほどで国際線の標準サイズ。
小柄な方や女性なら足を組むこともできそう。フットレストはなし。

座席の下にはユニバーサルコンセント装備。PC作業はこちらの電源を利用しましょう。
それにしてもほとんどゴミが落ちていない。素晴らしい。

機内エンターテイメント
機内エンターテイメントもなかなかの充実ぶり。
アジアやハリウッドの映画作品、音楽、ゲーム、子供向けのコンテンツが利用可能。
他社と比べても遜色のない使いやすさで高評価。

ハリウッド作品は最新作がやや乏しいものの、トイストーリーなど子供も楽しめる作品や少し古い作品はなかなかのラインナップ。
日本語の字幕に対応した作品も多いので、日本までのフライトは十分楽しめると思う。

中国南方航空ではイヤホンではなくヘッドホンが提供される。

もちろんフライトマップも利用可能だ。こちらも最近主流のシステムを導入。

機内食
広州を離陸したのは10時57分。
30分後の11時30分にナッツとドリンクのサービス。
ナッツだけでなくドライフルーツも入っていた。

ナッツとドリンクサービスの後、すぐに機内食が提供される。
エコノミークラスは2種類から選択可能。この日はチキンライスがポークライスの2択。
メイン以外は共通でマカロニサラダ、麺つゆが付いた春雨、ロールパン、バター、フルーツ。

筆者が選んだのはポークライス。
中華風のピリ辛味で日本人の口にも合うと思う。量もまずまずで機内食も満足できると思う。
中国南方航空の機内サービスは価格を考えるとかなりコスパが良い。

機内からの眺め
広州白雲国際空港を離陸した直後の眺めがこちら。
まだまだ雲が多く周辺は視界があまりよくない。

飛行していると徐々に雲が抜けて青空が見えてくるかな、、そう思ってたら雲がどんどん増えて真っ白な視界に。
結局、日本に入ってからも視界は大きく変わらず。降下を開始するまでずっと同じような景色が続いた。
それなりに揺れもあったので悪天候の中をずっと飛行していたと思われる。

一方、機内ではLED照明がカラフルに変化して新鮮な気持ちに。
やっぱり照明の効果って大きいと思う。

関西空港へ向けて徐々に降下。関西周辺も雲が多い天気で広州と似たような感じ。
残念ながら今回のフライトで機内から青空を見ることはできなかった。

関西空港到着
中国南方航空CZ389便は予定より1時間30分ほど遅れて14時47分に到着。
隣には北京へ向かう中国南方航空エアバスA330-300が駐機中。
昨今は単通路機で運行されていることが多いため、ワイドボディ機での運行は魅力的だと思う。

到着から入国へ向かう途中、何やら多くの列ができていた。
このあたりはリノベーション工事を終えて新しくできたエリアかな??

気になったので確認してみると「Visit Japan」の登録端末機だった。
バゲッジクレームの近くだと混雑するので入国までに済ませてしまう、、そんな動線になっているようだ。

到着時の免税店も営業中。海外に出発する前だと荷物になるため帰国後に購入した方が便利。
これはいいサービスだと思う。

バゲッジクレームへの動線も綺麗になってだいぶ印象が良くなった。

飛行機を降りてから約15分後に出口に到着。
今回の3週間タイ(パタヤ)滞在は充実しすぎて一ヶ月以上滞在していたような気分。
それも関西空港到着と同時に一気に現地へと引き戻される。
さぁ、また次回の計画を立てよう。それにしても中国南方航空はかなり良かった。

まとめ
※動画でも公開しています。下記リンクにてご視聴ください。
ということで今回は経由地の広州から関西までのフライトをご紹介させていただいた。
中国南方航空は往路の利用でかなり印象が良かったので、復路でもそこまで心配はしていなかった。
実際に利用してみた感想は「やはりワイドボディ機は快適だった」。
広州とバンコク間は単通路の機材で運行されているため、ワイドボディ機と比べるとどうしても見劣りしてしまう。
一方、関西と広州の間はワイドボディ機で運行されているため、シートピッチや機内設備も満足できるはず。
特に機内コンテンツは中国系であまり期待していなかっただけにいい意味で期待を裏切られた。
機内サービスやCAさんの対応も全然問題なし。これなら次回も中国南方航空を利用してみようと思うほどのレベル。
価格はその時のタイミングで上下するため判断が難しいかもしれないが、リーズナブルな価格で提供されている時は是非試してみてほしい。

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