2025年1月に訪れたタイのパタヤ。
今回選んだフライトは中国の上海を経由する中国東方航空。
関西から上海までのフライト時間は2時間。ワイドボディ機にパーソナルモニター装備で快適。
問題はここから先。経由地の上海からバンコクまでは約5時間と長い。
この区間のフライトが快適がどうかで大きく評価が分かれることになる。
上海浦東国際空港
経由地の上海には19分早着の10時54分に到着。
中国経由で気になるのが乗り継ぎでの保安検査。
ほとんどの乗客はそのまま入国へ向かったが、筆者の最終目的地はバンコク。
今回は入国することなくスルーバゲッジで乗り継ぎ用の保安検査へ向かう。
詳しく説明すると最初は搭乗券をチェックする場所。ガラガラなので待ち時間無しで通過。
続いて問題の保安検査。バッグに入っているPCやモバイルバッテリー、スマホを取り出す。
飲料水は持っていないので、荷物については他の国と何ら変わりなかった。
では何が問題かというと、、ボディチェック。
これが完全に疑っているレベルでチェックされる。
パンツのベルト付近や靴の裏側、つま先の方までくまなく、、しかも女性が担当してた。
当然、何も出ないので乗り継ぎ手続きは10分弱で完了。
多分、乗り継ぎ初心者の方や慣れていない方は驚くと思う。
まぁ、特に会話はないので堂々としていれば大丈夫だろうけど。
乗り継ぎ手続きを終えて出てきた場所は3階の出発ゲート。
広い上海浦東国際空港の中にあるG101 – G552。
とんでもない数のゲートが存在するってことかな?
出発フロア
保安検査を終えてエスカレーターで上に上がると、天井が高く免税店が並ぶエリアに出てくる。
空港というよりショッピングモールのような雰囲気。
でも、利用客が少なくガラガラ、、なんか寂しい。
すぐ近くにVIPラウンジへの案内表示。
せっかくなので利用してみたいところだが、プライオリティパスは利用制限があるのでスルー。
多分イマイチのような気もするし、、
※2025年1月より楽天プレミアムカード付帯のプライオリティパスは年5回までに変更。
出発ゲート付近に出ると空港の広さを実感させられる。
奥まで続くゲートと待合所。写真は片側なので、反対側もずっと奥まで続いている。
こちらも天井が高くて開放的。大きなディスプレイや清潔そうなカーペットもいい感じ。
免税店にはパンダのぬいぐるみがいっぱい。
海外からの観光客には需要がありそうだけど、多分、かなり高いと思う。
台湾や香港でもお馴染みの飲料水コーナー。
冷水だけでなくお湯にも対応。現地の方はマイボトルを持参して入れておくのがマスト。
気になったのがこちらの自販機?いや、ドリンクが入ったフツーの冷蔵庫だ。
扉に貼られている説明書きを見てみると、QRコードで決済するセルフ自販機みたいな感じ。
カメラも設置されて防犯対策も大丈夫みたい。でも、なんかすごい違和感がある。
待合所の座席はごくごくフツーの椅子。
端には電源コンセントとUSBポート装備でスマホの充電が可能。
が、実際に使用してみると使えなかったりする、、これは中国だけでなく東南アジアでもよくある。
空港内を散策するとカウンター席のようなエリアもあった。
これまた凄い数のカウンターと椅子が設置されている。
もちろん、電源コンセント装備でPC作業も可能だ。
上海航空FM855便
上海からバンコクまでのフライトは「上海航空」を利用する。
中国東方航空の子会社でコードシェア便として運行している。
上海航空FM855便は13時45分に出発、バンコクのスワンナプーム空港には17時50分到着予定。
フライト時間は5時間5分。
この日の出発ゲートはG117。
上海浦東国際空港の出発ゲートって意外と地味な印象。
搭乗予定時刻は出発45分前の13時ちょうど。
ボーディングブリッジまではエスカレーターで下に降りて向かう。
ここまでは特に不満もなく順調に進んでいる。
上海航空FM855便の機材はボーイング737-800。
LCCや日本の国内線でもよく利用されている単通路の飛行機。
これで5時間はちょっとキツいかも、、
機内
機内前方2列はビジネスクラス。
ごっつい座席と革張りのシートは昭和の雰囲気そのもの。
エコノミークラスのシートモケットは紫色。
3-3のアブレストでパーソナルモニターは無し。
こりゃ、かなり古そうな機材だ。
上海航空の中でも比較的新しい機材だと座席のデザインや設備が異なってくる。
今回は間違いなくハズレ機材だった。
座席と設備
予約した座席はエコノミークラスの後方窓側54L。
座席にクッションやブランケットは無し。ヘッドレストも装備されていない。
これだけだとLCCの座席と何ら変わらない。
先ほどもお伝えしたようにパーソナルモニターも無し。
満面の笑顔が載っている広告がフライト中の景色となる。
肘掛けの横にはオーディオ類のボタン。
これ使えるのか??
まぁ、ヘッドホンすら配られていないので聴くことは出来ないだろうけど。
シートピッチは握り拳1個半ほど。国際線としては許容範囲のレベル。
シートポケットには上海航空の機内誌とセーフティガイド。
ちなみに機内安全ビデオは頭上のモニターで視聴。
謎の出発待ち
出発45分前に搭乗開始してほぼ満席の状態でドアロック。
筆者の隣には日本人の男性(年配の方)、通路側は中国人男性。
13時45分の出発時間になっても動く様子なし、、アナウンスもなし。。
13時55分頃になって突然プッシュバック開始。
14時11分にやっと離陸。
搭乗開始から離陸まで1時間11分はさすがに長すぎる。
フライト時間を考えると5時間以上は機内で過ごすことに、、嫌な予感しかない。
機内食
離陸から30分ほどはシートベルト着用サインが点灯したまま。
当然、その間はトイレの使用も制限されて利用できず。
離陸から約1時間後に機内食の提供。
エコノミークラスでも2種類から選択可能で選んだのはポークヌードル。
中華風の味付けで見た目よりあっさり食べれる美味しさ。
他にカップの水、筍とハムプチトマト、スイカ、スナック2種類。
スナックは中国の商品で、ネギの入ったクラッカーと日本でも売ってそうなスナック菓子。
味はどちらも塩味がきいてまずまず。
筍の味付けはちょっとクセがあったけど、それ以外はどれも美味しくいただいた。
ドリンクサービスではコーラ注文。
ビールの提供もあったと思うが、トイレのことを考えると控えたほうがいいと判断。
案の定、隣の男性2人は食後にスヤスヤとお休みされていたので、到着まで3人ともトイレに立つことはなかった。
気にせず水分を摂りたいなら通路側の方が間違いなくストレスフリーだ。
食後は頭上のモニターで映し出された中国映画の視聴会。
音声は少し聴こえるレベル。当然、中国語なので何を言ってるのかさっぱり。
筆者は予めスマホにダウンロードしておいた映画を観て過ごす。
機内からの眺め
飛行機がどこを飛んでいるのか分かないまま、汚れた窓と綺麗な青空を眺めて到着まで我慢。
途中、CAさんがドリンクサービスを行っていたが、積極的に利用することもなく。
16時38分、突然機内が慌ただしくなる。
シートベルト着用サインと着陸準備のアナウンス。
予定到着時刻より1時間くらい前だが、、もしや!これはかなり早着が期待できる。
が、、そんなに甘くはなかった。強かったエンジンの音がどんどん弱くなっていく。
17時13分やっと降下開始。全然着陸する気配がない。
というか、速度を落として着陸時間の調整をしている感じが伝わってくる。
速度を落としたFM855便はスワンナプーム空港の横を通り越して、海上でクルッと反転。
南から北へ向けてアプローチ。
結局、17時48分にスワンナプーム空港に着陸。
着陸体制に入ってから1時間以上も待たされるのは勘弁してほしい。
多くの乗客が途中でトイレに向かおうとしていたが、当然、CAさんに止められて利用できず。
13時過ぎに機内へ入って、飛行機を降りたのが18時7分。時差が1時間あるため実質6時間ほど機内で過ごしたことになる。ナローボディ機でこれはキツすぎた。
スワンナプーム空港到着
今回、パタヤ行きのバスは19時発で事前予約している。
既に18時8分と緊張感が高まってきた、、微妙な時間だが入国が早ければ大丈夫だろう。
そう思っていたが、ここでも考えが甘かった。
なんと、2箇所あるイミグレーションのうち1箇所が閉鎖。
多くの乗客が一斉に片方のイミグレーションに殺到。
筆者が到着した時点でざっくり30分はかかりそうな感じ。あぁ、ダメかも。
そう思いかけた次の瞬間、優先レーンを開放してくれた。
誰でも利用可能ではなく途中まで並んでいる20〜30人を誘導するような感じ。
ラッキーなことに筆者は誘導された列の最後の一人として優先レーンで並ぶことに。
結果20分弱で入国完了。すぐにバゲッジクレームに向かった、、が、荷物がまだだった。
荷物が出てきたのは18時37分頃。
タイに到着した余韻に浸ることもなくダッシュでパタヤ行きのバスカウンターへ向かう。
18時43分、無事バスカウンターに到着。間に合った。
予約がなければ次のパタヤ行きは20時30分。
予約は必須だが、飛行の遅延や入国での時間待ちはその時にならないと分からない。
リスクはあるが余裕をもって予約しておくのがベターなのかもしれない。
18時48分バス乗り場へと向かう。
ムワッとした暖かい空気と独特の香りでタイに来たと実感。
すぐにでも半袖、ハーフパンツになりたい気分だ。
まとめ
※動画でも公開しています。
今回は激安フライトとして関西からバンコクまで中国東方航空を選んだ。
購入した価格は関西ーバンコクまでの片道18,600円。
これには預け荷物23kg✕2個、機内食、事前座席指定が含まれる。
一方、同じ日の直行便LCCエアアジアXは預け荷物と機内食を含まない価格で22,800円。
中国東方航空と同等のサービスを追加すると3万円以上はかかってしまうだろう。
ということで、価格で選ぶなら中国経由が断然安いのは間違いない。
しかし、乗り継ぎの手間と今回の上海航空のようなフライトになると体への負担が大きい。
到着時間はほぼ定刻通りではあるが、タイを満喫する前に体のケアが必要になってくる。
なんとも難しい選択ではあるが、体への負担と時間を優先するなら直行便一択だと思う。
一方、価格を優先するならリスクがあっても中国経由がオススメ。
このリスクというのはフライトの遅延や運休など、タイ旅行に直接影響する恐れもあるので、それらを理解した上での利用になるかと思う。
いずれにしても、タイ行きの選択肢が多いのは有り難いことではある。
次回から2025年1月のパタヤ滞在記を紹介していく。
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