少しづつ秋が深まる中、年末年始の航空券もどんどん高騰している。
一番ピークと思われる2022年12月30日~1月3日まで、関西ーバンコク(スワンナプーム空港)のフライト価格を調べてみた。
まず、最近就航が話題になったLCCのピーチは往復12万円!
続いてフルサービスキャリアのタイ国際航空は25万円!!!
第三国の長時間乗り継ぎ便も軒並み11万円以上という驚愕の状況。
やはり年末年始の航空券は簡単に手が出ない。
もし安く購入するとすれば半年、いや、それ以上前に購入しないと難しいだろう。
高騰しているのは航空券だけではない。
タイのパタヤにある数多くのホテルも軒並み価格が高騰している。
円安の影響もあるだろうが、ハイシーズン中、特に年末年始は一番高騰する時期でもある。
2022年12月30日~1月3日の期間でパタヤにあるホテル価格をagodaで調べてみた。
お気に入りの「AMBER」一泊9,000円、「LKメトロポール」一泊12,500円、、
ビーチロード近くの「シーミースプリングツリー」一泊7,800円。
ローシーズンの倍以上の価格で提供されている。
「アレカロッジ」や「スリープウィズミー」「アクアホテル」といった人気ホテルは既に売り切れ。
一部のホテルでは3~4千円代でまだ空室はあるが、、航空券とホテルの料金を考えると現地で楽しむ余裕がなくなりそうだ。
なんとも悩ましい状況ではあるが予想通りとも言える。気を取り直して前回の旅の続きを紹介していこう。
さて、今回の旅で最初に訪れた街=ベトナムのホーチミンをいよいよ離れる。
早朝に訪れた空港のラウンジで眠気に耐えながら食事を済ませ、足早に搭乗ゲートへ向かった。
ベトナム航空VN206
ベトナムのホーチミンからハノイを経由して次の国ラオスへ向かう。
まずはホーチミンから国内線でハノイまで。
利用したフライトはベトナム航空VN206便。
ホーチミンを6時に出発してハノイには8時10分に到着する。
フライト時間は2時間10分と国内線でもそこそこの距離。
日本だと大阪から沖縄、東京から福岡と同じくらいのフライト時間だ。
VN206便は6番ゲートから出発する。
この日のフライトは雲が多く薄暗い眺め。
おまけに座席が羽の真上で下の景色がほとんど見えない。
ベトナムの景色を楽しみにしていただけに少し残念な結果だった。
エアバスA350-900
機材はエアバスA350-900。
エコノミークラス240席、プレミアムエコノミークラス36席、ビジネスクラス29席の計305席仕様。
実はVN206の運行機材は日によって異なる。
搭乗した日の前日、翌日は小型機のエアバスA321だった。
費用も時間も変わらないなら快適な機材に乗りたい。
結果、この大型機エアバスA350-900を選んで正解だった。
エアバスA350-900はJALが国内線でも運行している最新機材。
羽の端がクルっとなっているのが特徴。
新しい機材だけあって機内の静かさと乗り心地の良さが向上。
更に、後ほど紹介する機内エンターテインメントも十分楽しめるものになっている。
ちなみに、ベトナム航空の大型機はA350-900の他にボーイング787-9を所有し、どちらの機材も日本路線に就航している。
過去にボーイング787-9に搭乗した様子を当ブログでも紹介している。
【関連記事】「快適なベトナム航空!ホーチミン経由でタイへ」
機内と座席
機内に入るとコーポレートカラーの座席が映えてテンションが上がる。
エコノミークラスの座席は3-3-3の配列。
圧迫感のない大きな機材はやっぱりイイね。
アサインされた座席は窓側の21K。
スカイチームエリートの恩恵なのか隣は空席で快適なフライトだった。
座席の背面にはパーソナルモニターが装備。サイズは10.6インチでタッチパネル式。
リモコンが一緒に装備されているのが普通だったが、今はリモコン無しがトレンドなのか?
画面の下にはヘッドホンジャックとUSBポートが装備。
テーブルは最近の主流「折り畳み式」。窓のサイズも大きくて見やすい。
シートピッチは国際線標準の81cmで握り拳2個分くらい。
シート幅は18インチでこちらも国際線標準サイズ。
足元にフットレストは無し。
国内線のためかクッションやブランケットは配布されなかった。
機内エンターテイメント
出発前にウェットティッシュとヘッドホンが配布される。
ヘッドホンは国際線でよく見かけるタイプで音質は悪くない。
世界の航空会社がこだわっている機内安全ビデオ。
ベトナム航空は民族衣装と共にベトナムの自然と文化を融合した素晴らしい内容だった。
特に、CGやアニメーションを使用していないリアルな景色や人の豊かな表情が印象に残った。
右下のワイプには手話の説明もあり好印象。
ベトナム航空では国内線でも映画の視聴が可能。
古い作品ばかりで種類も少ないが約2時間のフライトで視聴するには十分な内容。
映画だけでなくゲームや音楽のサービスもある。
国際線を利用する多くの方が目にするだろうフライトマップ。
私も視聴したい映画がない時はフライトマップを眺めていることが多い。
新しい機材には3D対応のフライトマップが搭載されていた。
機内食
映画を視聴できることに少し驚いたが、更に驚いたのが機内食が提供されたこと。
日本の国内線エコノミークラスでは飛行距離や時間に関わらず食事の提供はなし。
それに比べてベトナム航空では2時間の国内線でもしっかり機内食が提供される。
内容はバインミーとヨーグルト、ドリンクといった軽食。
ドリンクサービスではオレンジジュース、アップルジュース、ソフトドリンクなど。
アルコール提供はなかったと思われる。
バインミーは見た目こそ小ぶりだが、具材にはハムと野菜がしっかり入っているので食べ応えがあった。
率直な感想はやっぱりバインミーのパンが旨い。
具材よりもパンが美味しいね。
食後にはしっかりコーヒーのサービス。
国内線だが短距離の国際線と同じレベルのサービスが提供されている。
ベトナム航空のサービスレベルは好印象だ。
機内食の配布を終えたあと小さな箱が全員に渡された。
中を開けてみると月餅が入っていた。
この月餅がずっしりとした重さで、味付けはメロン味という変化球。
月餅までいただける嬉しいサプライズ。
まとめ
※ブログでは伝えきれない様子を動画で公開しています。
【Youtube動画】「ベトナム航空エアバスA350-900」
過去、何度かベトナム航空を利用しているが相変わらず満足度は高い。
国際線ではフルサービスキャリアとして美味しい機内食や質の高いサービスは想定の範囲内だが、
国内線ではいい意味で期待を裏切られた感じ。
ベトナム航空の国内線でホーチミンからハノイは今回初めての利用。
大型機のエアバスA350-900が快適なのは想像通りであったが、機内食と映画の視聴、月餅のサービスは嬉しい驚きだった。
本文でも書いた通り、もう短距離国際線と同じサービスレベル。
以前利用したダナンからハノイまでは約1時間のフライトで提供されたのは飲料水のみだった。
もしかしたら、ホーチミンーハノイは競合が多いことからサービスに力を入れている路線なのかもしれない。
少しでも他社との差別化を図る意味で様々なサービスを提供しているのであれば納得できる。
同じ路線ではLCCのベトジェットエアに加えて、フルサービスキャリアのバンブーエアウェイズも多くの便を飛ばしている。
バンブーエアウェイズは国際線で成田空港にも就航していることから、ベトナム航空にとっては今後大きな脅威になるかもしれない。
とはいえ、利用する側からすれば選択肢が増えるので有難いことではある。
コロナ前はベトナム航空で関西ーダナン線が往復3万円代、関西―ホーチミン(ハノイ)経由-バンコク線が4万円代で提供されていた。
今では考えられない価格だが、またいつかリーズナブルな価格で関西からタイへ行きたいものだ。
次回はハノイからラオスへ向かうフライトと空港の様子を紹介する。
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