タイのバンコクからフィリピンのマニラへ移動方法について少し触れておく。
バンコクからマニラへの直行便はタイ航空、フィリピン航空、セブパシフィックの3社がある。
一番安いのはLCCのセブパシフィックだが預け荷物や機内食は有料となる。
タイ航空とフィリピン航空はFSCなのでスタンダードな航空券であれば機内食や預け荷物は無料となる。
筆者のように20kgほどのスーツケースがある場合、LCCだとトータルで高額になりがち。
結局、トータルで考えればフィリピン航空が最安値で片道2万円台前半だった。
タイ航空は27,000円ほどで少し高め。
通常ならフィリピン航空を選ぶところだが、、
今回はタイ航空と同じ価格約27,000円のキャセイパシフィック航空を選んだ。
しかも乗り継ぎに10時間!一般的な旅行なら選択肢から外すフライトだと思う。
では何故経由便を選んだかのか?
理由は簡単。キャセイパシフィック航空に乗ってみたかったから。
これが飛行機好き、旅好きの正直な理由である。
経由地の空港を楽しみたい!
飛行機に2回乗れる!
機内食も2回だ!
ざっとこんな理由からキャセイパシフィック航空を選んだというわけだ。
ということで、今回は香港からマニラまでのフライトを紹介する。
キャセイパシフィック航空CX907便
香港からマニラまでのフライトはキャセイパシフィック航空CX907便。
香港国際空港を朝7時20分に出発して目的地のマニラに9時35分到着する。
フライト時間は2時間15分。
大阪から沖縄までのフライトと同じくらい距離。
この日のCX907便はノースサテライトコンコースの15番ゲートから出発する。
【関連記事】「香港国際空港で夜ふかし!10時間のトランジット」
時刻は朝6時30分。
10時間のトランジットを過ごした香港国際空港に朝日が降り注ぐ。
搭乗ゲート付近には80名ほどの客が待機している。
6時45分になると搭乗ゲートの手前まで案内された。
小さなお子様連れや介助が必要な方、ビジネスクラス、上級会員が優先搭乗となる。
筆者はエコノミークラスの列で一番先頭。
優先搭乗の案内が終わるとすぐにエコノミークラスも搭乗開始となった。
前回、香港航空で関西へ帰国する際にも利用した顔認証ゲート。
マスクを外して指定の位置で立ち止まる。
顔認証のディスプレイに顔を向ける。
認識されると緑のランプ(だったと記憶)が点灯しゲートが開いて通行可能となる。
いわゆる顔パスってやつです。
最先端の空港ではパスポートや搭乗券を手に持っておく必要はなし。
更に、チェックするための人も不要となるため人員削減にも繋がるだろう。
(・∀・)イイ!!
エアバスA321neo
CX907便の機材はエアバスA321neo。
キャセイパシフィック航空が導入した機材の中では一番新しいものになる。
従来のA321型機と比較して座席当たりの二酸化炭素排出量が22%削減。
また、窒素酸化物排出量も55%削減、さらに従来機よりも騒音が約15%低減されているそうだ。
国内ではANAやジェットスターで同機材が導入されている。
外観の特徴としては羽の翼端にあるウイングレットが垂直に上がっている。
また、コックピット周りが黒くカラーリングされているのも同機の特徴だ。
【公式HP】「キャセイパシフィック航空A321neo」
エアバスのneoシリーズはA330、A321、A320でシリーズ化されている。
ちなみにA320neoはLCCのピーチアビエーションでも導入されている。
機内
エコノミークラスの座席はLCCでも定番の3-3の横6席仕様。
中央に1本だけ通路がある単通路機。
ビジネスクラス12席、エコノミークラス190席の計202席仕様。
座席のカラーリングはとても柔らかく優しい印象を受ける。
( ´ ▽ ` )
控えめなピンクと薄いブラウンを組み合わせたシートモケットは新鮮に感じる。
導入されてあまり年数が経っていないため状態はとても良さそうだ。
座席の背面はグレーカラーでシックな印象。
大きなパーソナルモニターが装備されている。
座席を真横から見た景色がこちら。
リクライニングをしなくても少し角度がついているので乗り心地は快適。
シートモケットの質感もまずまず。
FSCでは定番の可動式ヘッドレスト装備。
クッションやブランケットは用意されていなかった。
頭上にある荷物入れが少し広くなっているみたい。
シートピッチは握り拳1個半くらい。
広くはないが狭くもない、、といった感じ。
短距離路線で運行されているため2〜3時間程度なら全然問題なし。
マニラ到着時、飛行機を降りる前に撮影した機内前方のビジネスクラス。
とてもスタイリッシュなデザインで画面も大きい。
ただ、シートピッチはそこまで広さを感じないかも。
座席設備
続いて座席設備について紹介する。
パーソナルモニターはエコノミークラスでも11.6インチのサイズを装備。
また、世界の航空会社で初めて超高精細な4K Ultra HDエンターテイメントスクリーンを全客室に完備。
4KオンデマンドやBluetoothオーディオストリーミング機能も利用可能だそう。
見た目だけでなく中身の機能も凄いことになっている。
(・∀・)イイ!!
個人的にこれは便利だなと思ったのが右下にある小さなサブディスプレイ。
行き先表示以外に天気やシートベルトサイン、
アナウンス中などいくつかの情報が表示されていた。
モニターの下にはオーディオ端子とUSBポート。
USBポートはタイプAとCの両方が装備されている。
iPhone15以降はタイプCが標準になるためどちらも利用できるのは有り難い。
テーブルは現在の主流である折りたたみ式。
標準サイズで特に問題なし。
新しい機材だと感じたのはこちらの装備。
モニターとテーブルの間にドリンクホルダーとスマートフォンを立てる台が装備されている。
ヘッドホンはバンコクから香港までと同じタイプ。
フライトマップは3D表示が可能でとても高精細。
また、映画やドラマ、音楽などのエンターテイメントはとても豊富で飽きることがない。
日本語対応した作品が多いのもキャセイパシフィック航空の魅了である。
( ´ ▽ ` )
機内食
安定飛行に入るとすぐ提供された機内食。
CX907便のエコノミークラスでは1種類のみ。
内容はお粥と麺料理の組み合わせ。
あっさりした味付けで朝食として食べるにはちょうどいい内容。
ボリュームも多すぎず少なすぎずで美味しくいただいた。
他に飲料水のペットボトルとドリンクサービス。
この時はコーラを注文。
他に温かいコーヒーや紅茶、お茶のサービスも提供されていた。
トイレ
トイレの設備では特に目新しいものはなかった。
まだ綺麗な状態で足元のブルーライトが印象に残った。
機内からの眺め
今回指定した座席は後方の窓側60K。
この日の搭乗率はざっくり50%くらいで筆者の横一列は誰もいなかった。
前後も一人づつくらいで到着までの機内は終始落ち着いた雰囲気。
香港出発時とマニラ到着時は雲が多いものの途中は綺麗な青空が楽しめた。
ルートマップ
香港国際空港からマニラのニノイ・アキノ国際空港までのルートは南シナ海をほぼ一直線。
海を越えればフィリピンなのでフライトルートはシンプル。
フライトスケジュールでは2時間35分だが、この日の飛行時間は1時間43分。
7時38分に出発して9時21分に到着した。
ニノイ・アキノ国際空港ではフィリピンのLCCセブパシフィック航空がとても多く見られた。
初めてとなるフィリピンに少し緊張感が高まる。
まとめ
※ブログでは伝えきれない様子を動画で公開しています。
【Youtube】「香港からマニラへキャセイパシフィック航空CX907便」
香港からマニラまでわずか2時間ほどのフライト。
短距離路線なので機内サービスは簡素なものだが機材は思った以上に快適だった。
搭乗するまではLCCでも使用されているエアバスA321neoを正直あまり期待していなかった。
しかし機内に入った瞬間、座席のカラーリングや客室内の明るさに笑みがこぼれた。
新しく導入された機材は設備も最新になり、充実した座席周りは快適そのもの。
むしろ短距離ではもったいないくらいの居心地良さだった。
このあたりはさすがキャセイパシフィック航空といったところだろう。
美味しい機内食やキャビンアテンダントの対応も十分満足。
今回は遠回りをして香港経由を選んだがこの選択は良かったと思う。
キャセイパシフィック航空のエアバスA321neoオススメです!
次回はマニラからアンヘレスへ移動する。
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