2021年3月、久しぶりに関西国際空港第一ターミナルに訪れてみた。
前回訪れたのは3か月前の2020年クリスマスイヴ。
【関連記事】「関西国際空港のクリスマスイヴ」
3か月後の関西国際空港はどうなってるのか様子を見てきたので紹介する。
関西空港駅
海外の玄関口である関西空港。
現在も海外渡航が困難な状況に変わりないことから駅の利用者は少ない。
「特急はるか号」はコロナ禍前までは一日30往復していたのが、今年のダイヤ改正で11往復まで減少。
日中は運行されず、朝夕の時間帯でビジネス利用に特化した運用となっている。
※写真は関空快速
関西空港駅の改札前はガラガラ。
写真を撮影した時は指の数ほどしか利用者がいなかった。
スーツケースを押してる方や、海外からの観光客もいない。
一年前から時が止まっているようだ。
関西空港第一ターミナル
現在も多くの航空会社が減便している関西空港第一ターミナル。
簡単に海外へ行くことも来ることも出来ず、依然としてハードルは高いまま。
タイへ行こうと思ってもコロナの陰性証明書や入国許可証、
ホテルで2週間の隔離期間を過ごす必要がある等、
条件が厳しすぎて短期海外旅行は不可能となっている。
※タイでは2021年4月より隔離期間が10日に短縮されるとのこと。
4階国際線出発フロア
まずは4階にある国際線出発フロアから様子を見てきた。
相変わらずガラーンとした寂しい空間が広がっている。
コチラも昨年から時が止まっている状態か。
チェックインカウンターA~Dは利用客が確認できた。
本日のフライト情報を見ようとしたところ、インフォメーションボートが新しくなっていた。
以前よりも多くの情報が映し出され見やすくなっている。
この日は9便の運行情報が確認できた。
韓国、東南アジア、中国、ハワイ、ドバイ、オランダ、、現在はこれでも多く感じてしまう。
チェックインカウンターはA~Dまでが使用され、E~Hカウンターまでは無人状態となっていた。
カウンター近くには利用者と思わしき人がチラホラ見られた。
ビジネス利用か帰国するための利用と思われる。
無人のチェックインカウンターでは日本航空が「JALコロナカバー」をPRしていた。
とてもイイアイデアだと思うが、タイへ入国する際に必要な保険としては認められないのが悲しい。
※現在、タイへ入国するには10万米ドル相当を補償する保険加入が必須となっている。
3か所ある保安検査場は2か所が閉鎖されている。
利用可能な保安検査場は北側にある1か所のみ。
WiFiレンタルのお店はもちろん閉まっている。
向かいにある両替所は開いていたので利用可能な状態。
毎回訪れる度に気になっている「一村一品マーケット」。
お店はコロナ前と変わらずオープンしている。
どれくらいの利用客がいるか気になるところではあるが、オープン=利用客がいる?ということなんだろうか??
中央付近奥にある両替所とスターバックスは閉まっていた。
オープンしていても一日の利用者なんて僅かだろう。
開店休業状態になることは目に見えている。
コロナ前に活躍していた列を整理するための資材も今は一か所にまとめられている。
出番がくるのはまだまだ先になりそう。
自動チェックイン機には「ご利用頂けません」の張り紙。
現在は空港にある「ただのオブジェ」と化してしまった。
3階レストラン・ショッピングフロア
3階にあるレストラン・ショッピングフロアは以前と変わらず多くの店がシャッターを閉めている状態。
飲食店と少しのお店はオープンしていたが、なにせ利用客の少ない状態ではいつシャッターが閉まってもおかしくない。
どのお店もギリギリの状態で耐えていると思う。
2階国内線フロア
2階の国内線フロアではそれなりに利用客がいた。
しかし、現在も欠航の文字がディスプレイの3割~4割を占めているためコロナ前とは程遠い状況。
写真は全日空のチェックインカウンター。
従業員さんはいるがカウンターに並んでいる人はいなかった。
そもそも、国内線の運行本数が少ないということもあるのだろう。
北側にある国内線出発口付近ではお土産処が開いているが南側はシャッターが下りていた。
実際に利用されている人も少ないと思われる。
コインロッカーは安定のオールグリーン。
北側、南側、いづれも利用中のロッカーは見当たらなかった。
この状況からも観光客がほとんどいないことがよく分かる。
1階国際線到着フロア
今回は国際線の到着フロアも様子を見てきた。
海外から帰国するとスーツケースを転がしながらスターバックスで時間調整したりするのだが、
現在は休業の張り紙と共にシャッターが下りていた。
一定の利用客が戻るまでは期間を決めずに休業するようだ。
今まで気が付かなかったが任天堂ブースが出来ていた。
任天堂switchを体験できるコーナーもあるようだが、現在は利用客がいないためかブースが閉鎖されている。
少し前にUSJでスーパー・ニンテンドー・ワールドが開業したことからPRにもなると思う。
残念ながら現在は立派なブースに人影は無く寂しい空気だけが流れていた。
まとめ
・国際線出発フロアのインフォメーションボードが新しくなり見やすくなった。
・国際線出発フロアは北側にあるチェックインカウンターA~Dのみ利用され、現在も時が止まったように静かな状況。
・3階レストラン・ショッピングフロアはシャッターが下りている店が半分以上もある。
・国内線フロアは利用客が多く感じるが、国内線は依然として欠航の文字が目立っている。
・国際線到着フロアでも多くの店やブースが閉まっている。
ブログでは伝えきれない様子を動画で公開しています。
「Youtube動画】「関西国際空港の今ー2021年3月―」
2021年になって初めて関西国際空港を訪れたが、依然として時が止まったままの状態だった。
国際線の運行本数は少しづつ増えてくるかもしれないが、
そもそも海外旅行すること自体が難しいことに変わりないため、
まだまだ終わりが見えないといったところだ。
ワクチン接種が開始されてはいるが、接種予定が遅れていたり変異種の拡大により今後の状況も分からない。
関西国際空港の飲食店やショップ、航空業界はどこまで耐えることが出来るのだろうか、、
少なくとも5月のGW時点で状況が大きく改善しているとは考えにくい。
感染拡大の第4波が現実になってきた現在、改めて一人一人のウイルスに対する意識が問われていると思う。
そして、その行動によって多くの観光業界が救われることになるはず。
一年間我慢したから終わりではなく、一年間我慢出来たのだからもう少し我慢することが大切なのかもしれない。
季節は春だが、観光業界にとっての春はまだまだ先になりそうだ。
次回、また3か月後に様子を見に行こうと思う。
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