大分で「とり天」の美味しさに感動した翌日、
特急「にちりん1号」に乗って宮崎県へ移動。
宮崎で名物のチキン南蛮を食べた後は、
特急「きりしま11号」で鹿児島県に移動。
今回は快適な787系を乗り継いで、大分県から宮崎県、鹿児島県へ鉄道の旅を紹介する。
特急にちりん1号
大分から宮崎までは特急「にちりん1号」に乗車する。
特急にちりん1号は大分駅から宮崎空港駅までの運行だが、
博多駅を発着する特急「にちりんシーガイア号」は別格。
博多から宮崎空港までの411.5kmを所要時間5時間30分~6時間をかけて運行されている。
日本一長い距離を走る昼行特急として有名だ。
特急にちりん号の車両は787系、783系で運行されている。
特急にちりん1号は大分駅を7時に出発し宮崎駅に10時15分到着する。
乗車時間が3時間15分と長時間の乗車になる。
大分駅からは宮崎方面に向かう日豊本線、熊本方面に向かう豊肥本線、久留米方面に向かう久大本線に分かれる。
先日の甚大な豪雨により鉄橋が崩落した久大本線は不通区間が発生している。
また、豊肥本線は2016年の熊本地震により肥後大津~阿蘇間で不通となっていたが、
2020年8月8日から全線開通となる。
特急にちりん号は1時間に1本運行されている。
隣のホームには小倉へ向かう883系「青い特急ソニック号」が停車中。
青いカラーリングが映えて、何度見てもクールな印象に魅了される。
車体側面にはソニック号のシンボルマーク”S”と座席のヘッドレストと同じデザインの形が描かれている。
特急「にちりん1号」は787系の4両編成。
ダークグレーの重厚なカラーと凛々しい顔が特徴だ。
車内
車内は少し暗く落ち着いた雰囲気。
進行方向の先頭1号車の前半室がグリーン車、後ろ半室が指定席となっている。
九州を走る特急車両の多くは車両の前側と後ろ側で仕切られている、
もしくは中間にドアがあるタイプ。
特急きらめき号に乗車した時と同様に、座席は厚みがあって座り心地が良い。
リクライニングもほどよく倒れるので快適だ。
足元にはフットレストが装備がされていて、長時間の乗車でも快適だ。
テーブルも大きくお弁当を食べたり、PC作業も問題ないサイズ。
テーブルを出すと車内案内を見ることができる。
改めて4両編成はとても短く感じる。
同じ787系で運行されている特急きらめき3号と車内の設備は同じと思われる。
【関連記事】:「特急「きらめき号」「みどり号」と佐世保バーガー」
デッキには青、赤、緑の三色が使用されている。
ドアは赤色、トイレ側は青色、以前喫煙スペースとして使用されていたところは緑色。
※現在は全車禁煙となっている。
車内とデッキの仕切りとなる扉の上にはデジタル表示板が装備されている。
座席前のポケットにJR九州の鉄道路線図が入っていた。
この路線図を見ると大分から宮崎までの距離の長さがよく分かる。
移動距離は207km、乗車時間は3時間15分。
【Youtube動画】:「特急にちりん1号に乗車して大分駅から宮崎駅まで行ってみた」
「おぐら本店」のチキン南蛮
特急にちりん1号に乗って鉄道の旅を楽しむこと約3時間、、宮崎駅に到着。
宮崎駅では名物のチキン南蛮を食べようとお腹を空かせてきた。
宮崎駅前は南国を思わせる木々が出迎えてくれる。
ふと、目に留まったのがバスの行き先表示。
「すみません回送中です」と表示されていた。
行き先表示に”すみません”と表示されているのは初めて見た。
タイミングが悪く写真を撮り損ねたのが残念だが、何となくバスに謝られた気分になる。
宮崎って「人に優しい県」って思えた。
(*・∀・)b Good!
宮崎駅から歩くこと15分、有名店の「おぐら本店」に行ってみた。
「おぐら本店」はチキン南蛮とタルタルソースを組み合わせる食べ方を世に広めたお店といわれている。
少し場所が分かりづらいところにあったが、開店時間の11時に入ると既に先客が何人もいた。
さすが人気店、お昼前にもかかわらず次から次にお客さんが来てすぐ満席になった。
私は一人だったので、店員さんからカウンター席の真ん中を案内された。
着席してからは誘惑との闘いだった。
右側のお客さんはカレー、左側のお客さんはビフカツを食べていた。
両サイドからとてつもなく美味しそうな匂いが漂っていた。
老舗の洋食屋さんのカレーとビフカツには、美味しそうな香りを周囲に広める効果があるようだ。
片側からではなく両サイドからとは、、
あまりに酷いではないか。
お腹を空かしていた状態でたどり着いた「おぐら本店」。
何故、両サイドがチキン南蛮ではないのか、、
もしかして美味しくないのだろうか?
メニューでチキン南蛮を眺めているが、
両サイドから美味しそうな匂いが嗅覚を刺激する。
そして、
思考を麻痺させていく。
カレーとビフカツに気持ちが負けそうになった。
しかし、ここは宮崎県。
「おぐら本店のチキン南蛮」を食べに来たのだ。
我にかえって気持ちを強くもち「おぐらのチキン南蛮」を注文した。
昭和34年から守り続けている秘伝の味らしい、、
これは期待できそうだ、、否、期待したい。
注文して待つこと10分、、サーブされたのがこちら。
写真と同じボリュームがあるチキン南蛮。
洋食屋さんらしくスパゲッティが含まれているのも嬉しい。
チキン南蛮自体にも味付けがされていて美味しいが、やはりタルタルソースが決めてのようだ。
とにかくご飯がススム
(゚Д゚) ウマー!!
甘くしっとりとしたチキンと酸味のあるタルタルソースが混ぜ合わさって
口の中でチキンが踊りくるっているようだ!
チキン南蛮に限らず、このお店の洋食は全てレベルが高いと思う。
厨房で調理しているコックさんの目は優しさを排除した強そうな目をしていた。
お客さんが途絶えることはないだろう、、洋食屋「おぐら本店」。
とても美味しかった。
完食して美味しさの余韻に浸った後は、足早に宮崎駅へ戻った。
場所
「おぐら本店」の地図を載せておく。
営業時間:11時~15時、17時~20時30分
定休日:火曜日、第1、第3水曜日
特急きりしま11号
宮崎駅に戻った後は特急「きりしま11号」に乗車して鹿児島中央駅へ向かう。
特急きりしま11号は宮崎駅を12時26分に出発し鹿児島中央駅に14時28分到着する。
車両は大分から宮崎まで乗車した「にちりん号」と同じ787系4両編成だ。
宮崎駅では普通車両817系と並ぶ787系を見ることができた。
特急車両と普通車両の顔の違いがよく分かる。
787系の車体側面には大きく”787”と”AROUND THE KYUSYU”と書かれ、
”つばめ”のロゴが描かれている。
九州の特急車両には”強いこだわり”と”個性あるデザイン”が備わっている。
車内
車内の設備や座席は特急にちりん号と同じ仕様だ。
車窓
鹿児島に近づくと左手に大きな桜島が見えてくる。
少しづつ桜島が近くなってくるので、どのタイミングがシャッターチャンスなのか分からない。
※こちらの車窓風景については後日動画で公開する予定。
同じ車両に乗車していたお客さんも皆同じように何度も写真を撮っていた。
大分駅からは約5時間乗車してきたが、疲れはほとんどなかった。
787系の乗り心地の良さがよく分かる区間だと思う。
宮崎から鹿児島中央まではあまり高速走行せず、
海に沿ってガタゴト走るようなイメージ。
都市部を走る列車とは異なり、
のんびりと車窓風景を眺めながら787系の旅を楽しむことができる。
移動距離は125.9km、乗車時間は2時間2分。
【Youtube動画】:「【乗ってみた】特急きりしま11号 宮崎駅~鹿児島中央駅」
まとめ
・特急にちりん号、特急きりしま号で運行されている787系の乗り心地は改めて快適と感じた。
・宮崎を走っている回送中のバスには”すみません”と謝罪の言葉が行き先表示に添えられている。
・チキン南蛮の名店「おぐら本店」は洋食全般が美味しいと思われる。
・「おぐら本店」のチキン南蛮はボリュームがあって、期待を裏切らない美味しさ。
・特急きりしま号から眺めることができる桜島は、いつシャッターチャンスなのか分かりづらい。
大分から鹿児島までは予想以上の長距離だったが、
乗車時間ほど長く感じることなく景色を楽しむことができた。
博多周辺を高速で走る特急列車とは異なり、
自然が多く海沿いを走る特急にちりん号、きりしま号は車窓からの眺めも鮮やかに感じる。
博多から鹿児島中央までは九州新幹線で1時間30分程とすぐに到着するが、
時間に余裕があれば、日豊本線の特急を乗り継いで鉄道の旅を楽しむのもアリだと思う。
大分駅から鹿児島中央駅までの移動距離332.9km、乗車時間は5時間17分。
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