【鉄道レビュー】31バーツのタイ国鉄に乗ってバンコクからパタヤへ

ウドンタニから寝台列車に乗って早朝のバンコクへ到着、その後、列車を乗り換えてパタヤへと向かう。
当初はバンコクからバスに乗って移動しようと考えていたが、列車でパタヤへ向かうことが可能だと気づいた。
しかも、早朝に一日一本しか運行されていないため、このタイミングを逃すと機会が無いかも、、
ということで、今回は到着したファランポーン駅からそのままパタヤへ移動の様子を紹介する。
タイ国鉄でバンコクからパタヤへ
以前から気になってはいたが、なかなか鉄道を利用する機会がなかった。
というのも、バンコクからパタヤ方面への列車は早朝6時台の一本のみ。
料金は激安だが、移動時間とわざわざ早起きして鉄道で向かうメリットがあまりないのだ。
だが、今回はウドンタニから寝台列車で移動したことから、パタヤ方面に向かう列車に乗り継ぎが可能だった。
ファランポーン駅
バンコクの歴史あるターミナル駅「ファランポーン駅」。
広々として駅構内と開放的な空間、アーチ状の屋根がとても素敵。
早朝ということもあって利用客は少ない。
駅構内にあるお店も一部しか営業していない。
写真では少し見にくいが、上から2番目の6時55分発、6番線の列車がパタヤ方面へ向かう列車。
ウタパオ空港近くのバーン・プルー・ター・ルアンという駅が終着駅になる。
乗車時間と料金
チケットカウンターでパタヤまでのチケットを購入。
薄っぺらい感熱紙のようなチケットに列車情報と料金、QRコードが記載されている。
窓口でチケット購入の際、エアコン付き2等車がないか確認してみたが、全てエアコン無しの3等車で運行されているとのこと。
ファランポーン駅6時55分発、パタヤ駅10時34分着。
乗車時間は3時間39分とバスに比べて倍近くかかってしまう。
【関連記事】「チェンマイからパタヤへ移動」
しかし、乗車料金は31バーツ=約120円でバスの1/4ほどと激安である。
ヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャ
大阪メトロの1区間(最低)乗車料金でも180円、、
日本で例えるなら自販機のジュース一本分でバンコクからパタヤへ移動することができる。
パタヤへ向かうタイ国鉄
乗車する列車は6番線ホームから発車する。
プラットホーム手前に設置されたモニターには列車の行き先と列車番号、出発時刻が表示されている。
列車の先頭はワイルドな顔をしたディーゼル機関車。
タイ国鉄の列車は全て気動車のため、いわゆる電車が走っていない。
当然、架線柱もないためスッキリしている。
シンプルに線路があるだけ。
ディーゼル機関車と連結する前の客車先頭車両。
複雑な機器は無く、とてもシンプルな見た目。
3等客車はタイ国鉄でよく見かける少しレトロなデザイン。
オリエンタルなカラーリングがタイっぽさを感じさせる。
(・∀・)イイ!!
が、液晶表示やLCDといった電子機器とは無縁、、フツーの客車である。
行先票には「バンコク」ー「プルー・ター・ルアン」と書かれている。
パタヤの文字が無いため、初めて利用する人は戸惑うかもしれない。
綺麗に保たれている車両だが、部分的に老朽化している箇所があった。
車両の外観をパッと見た感じは全然気にならないレベルだが、よく見てみると凹んでいる箇所も。
、、、(・ω・`)
3等車の車内と設備
3等車の車内は全てボックスシート。
リクライニングは無し、クッションも少しあるだけ。
暑いタイでもエアコンは無く扇風機がグルグル回っている。
長時間の乗車には少々キツイかもしれないが、日本では体験できない貴重な列車旅を満喫できる。
( ´ ▽ ` )
先ほどの車両は座席がグレーのカバーだったが、他の車両に移動すると青色のデザインもあった。
天井や車内のカラーリングも少し異なっている。
個人的には青色のボックスシートが好み。
天井は白色で車内が明るく感じられる。
車内にはハンドシャワー付きのトイレが装備。
がっつり東南アジア式なので日本人には抵抗があるかも。
洗面台も設置されていた。
アメニティーらしきものは見当たらず、最低限の設備といった感じ。
窓は開閉することが可能で日除けも付いている。
窓の上にある物置棚のバーが一本折れている、、が、気にしない。
日本ならクレームが出そうだが、タイではこれくらいお構いなしである。
、、(´・ω・`)
車窓
ファランポーン駅を出発すると、しばらくは路地裏のような場所を走行する。
途中、線路を渡ろうと列車の通過待ちをしている人がいた。
いや、列車の走行を間近で眺めているだけかもしれない。
日本だと大騒ぎになりそうだが、タイって線路内に入っても問題ないのか??
、、、(・ω・`)(・ω・`)
バンコクの街中では至る所で洪水の影響が見られた。
2022年は特に洪水の被害が多かったように思う。
バンコクを離れると緑の多い場所を走行する。
ずっと続く線路と自然豊かな景色がなんともいえない。
(・∀・)イイ!!
エアコンがないことを心配していたが、100km近い速度で走行していると心地よい風が入って問題なかった。
加えて扇風機が数台回っているので暑さの心配もなし。
力強いディーゼル機関車の走行音とパタヤまでの車窓は最後まで飽きることがなかった。
パタヤ駅
予定より約10分ほど遅れて10時45分パタヤ駅に到着
列車でパタヤ、、なんとも新鮮な感じである。
パタヤ駅のホームはシンプルながらとても綺麗で清潔。
ごちゃごちゃした感じもなく、プラットホームは画になるような雰囲気だ。
オレンジ色のカラーリングが映えるね。
パタヤに到着した列車は数分後、更に南へ向かって走り出した。
走り出す客車と自然に囲まれたプラットホームは都会で味わえない貴重な場面だ。
まとめ
※ブログでは伝えきれない様子を動画で公開しています。
【Youtube動画】「バンコクからパタヤまで31バーツ鉄道の旅」
バンコクからパタヤまで初めてタイ国鉄を利用したが、予想以上に快適な列車旅だった。
そもそもパタヤへ向かう時点で気持ちが高揚しているのだが、列車で時間をかけてのんびり向かうことで旅気分が増す感じ。
車内が混雑するような状態だと利用する気にはならないが、バンコクから郊外へ向かう車内はずっと空いた状態が続いた。
4人掛けのボックスシートを1人でゆったり利用でき、綺麗な車窓と心地よいディーゼル機関車の走行音はパタヤに着く前から夢見心地である。
唯一の欠点は朝早すぎる出発時間だ。
料金こそ31バーツという激安ではあるが、そのインパクトを出発時間で帳消しされているように思う。
一日一本、しかも早朝だけというヤル気のないスケジュールから、そもそも観光客向けの需要は見込んでいないのだろう。
どうせなら、少し料金を上げて観光客向けの列車を運行すれば需要がありそうだが、、
将来的にはドンムアン空港やスワンナプーム空港からパタヤへ向かう高速列車の計画もあるが、実現まで何十年かかるやら。
とはいえ、パタヤの魅力が下がることは今後もないはず、いや、下げないでほしい。
いつまでもパタヤの居心地良さを維持しながら、観光都市として更に魅力を高めていってほしい。
年末のご挨拶
さて、2022年も残り僅かとなりました。
年末の忙しさで動画もブログも更新がおろそかになってしまった。
当初は帰国までの様子を年内に紹介する予定ではあったが2023年の1月まで引っ張る形に。
今後の予定はパタヤで初めて宿泊したホテル2箇所、パタヤ滞在記、帰国便で利用したフィリピン航空のレビューを1月中に紹介予定。
ということで、年内のブログ更新は今回で最後となります。
2022年も多くの皆様に動画の視聴やブログを観ていただき感謝申し上げます。
また、コメントをいただいた皆様ありがとうございました。
パタヤで出会った日本人の皆さま、お世話になったMKさん、ソイハニーでお話したミッキーさん、声をかけてくださったゆうこさん、、
皆さんと出会えたこと、パタヤでご一緒させていただいた時間は私にとって素晴らしい思い出になりました。
明年は1月中旬から旅に出ますので、引き続きブログ、動画にお付き合いいただければ幸いです。
2023年も皆さんにとって素晴らしい一年になりますように、、良い年をお迎えください。