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【鉄道レビュー】JR九州の豊肥本線「特急あそぼーい!」に乗ってみた

熊本駅に停車中の特急あそぼーい! 鉄道
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2021年1月に訪れた九州。

今回紹介するのは熊本駅から大分県の別府駅を結ぶ豊肥本線の特急列車「あそぼーい!」

人気のある観光列車で予約が取りづらい列車ではあるが、コロナ禍で緊急事態宣言が発出されている現在はさすがに空いていた。

今回ももちろん黙乗り、黙食の一人旅。

特急あそぼーい!

特急あそぼーい!は熊本ー別府間を土日祝日を中心に一日一往復している。

列車の詳しい運行日は九州の公式HPで確認をしてほしい。

【JR九州】公式HP「特急あそぼーい!」はコチラ

今回乗車した列車は熊本駅を9:09に出発し、終点の別府駅に12:32に到着する。

乗車時間は3時間23分にも及ぶ列車の旅である。

尚、特急あそぼーい!は全車指定席になっているので、乗車券、特急券の他に指定券の購入が必須なので注意が必要。

特急あそぼーい!の指定券

列車は4両編成で3番線ホームから出発する。

他の列車は「普通」って書かれている中、「あそぼーい!」って書かれているのがイイ。

熊本駅の在来線電光掲示板

日曜日の朝、熊本駅在来線ホーム利用者が少なく、列車の出発・到着する音だけが響いている。

熊本駅の在来線ホーム

3番線に入線した特急あそぼーい!(キハ183系)は気動車(エンジンで走る列車)のため、

停車している間も独特の大きなエンジン音が体に伝わってくる。

車体側面にはマスコットキャラクターの「くろちゃん」の画がたくさん♪

特急あそぼーい!の車体側面

1号車と4号車の先頭は顔が長く突き出てパノラマシートになっている。

運転台は少し後方の上部に設置されているため乗客は前面展望を楽しむことができる。

熊本駅に停車中の特急あそぼーい!

パノラマシート

特急あそぼーい!で人気のある座席といえばコチラのパノラマシート。

写真の座席は4号車のパノラマシート。

実は、進行方向先頭1号車のパノラマシートは事前予約で満席となっていたため、4号車の最前列?最後尾?となる座席を指定しておいた。

1号車のパノラマシートは満席だったが、4号車のパノラマシートは私を含め2人だけでガラガラ。

特急あそぼーい!4号車パノラマシート

尚、パノラマシートの座席は固定式で向きを変えることができないため、列車から遠く離れていく景色を後ろ向きで眺めることになる。

また、リクライニング機能も付いていないため座席の機能としては物足りないかもしれない。

立野駅のスイッチバック運転時のみ4号車を先頭に運転される。

スイッチバック運転については動画で紹介しています!

座席配置は2+1の横3席で狭い印象は全く感じなかった。

特急あそぼーい!4号車パノラマシート

パノラマシートからの眺めは素晴らしいの一言。

4号車パノラマシートの2人席は全て空席だったため、感覚として180℃の景色を楽しむことができた。

また、記念撮影用ボードを持って乗務員さんが挨拶に来られたので車窓と共に撮影。

一般的にはこのボードを乗客が持って、乗務員さんにカメラで写真を撮っていただく、、のがフツー。

私には車窓とボードで十分満足♪

特急あそぼーい!パノラマシートからの車窓

4号車の車内

ココからは車内の様子を中心に紹介していく。

まず4号車パノラマシートの後方に大きなソファー席が設置されている。

コチラは誰でも利用できるため気分転換に座ってみるのもアリ。

私も実際に座ってみたが、とても心地よくて横になりたい気持ちになった。

特急あそぼーい!の4号車ソファー席

ソファー席の向かいには大きな窓のベンチシートが設置されている。

コチラはカウンター席になっているので、流れる景色を楽しみながら食事や飲み物をいただくのがオススメ。

雰囲気がとても良かった^^

特急あそぼーい!の車内

3号車の車内

3号車は「特急あそぼーい!」でしか乗車することができないファミリー向け車両。

他の車両と比べて明らかに雰囲気が異なり、全体に白を基調としたデザインで優しい空間になっている。

手前には「KURO CLUB」といわれる子供向けの遊べるスペースが設置。

絵本コーナーや和室、木のボールプールで遊べるというもの。

202121日現在コロナウイルス感染症対策として「KURO CLUB」は使用中止となっている。

特急あそぼーい!3号車

目玉となる座席が親子が並んで座る「白いくろちゃんシート」

写真を見ていただければ気付くと思うが、窓側の座席が子供用サイズで小さくなっているのだ。

特急あそぼーい!3号車「白いくろちゃんシート」

座席のデザインはもちろん、子供に優しい工夫がなされている。

コチラの座席は大人一人につき連れのお子様(幼児限定)が窓側に座ることができる。

特急あそぼーい!の白いくろちゃんシート

大人だけでなくお子さんも足を伸ばして座ることができる優しいアイデア。

フットレストではなく前の座席後方に足置きスペースがあるのはイイと思う。

特急あそぼーい!の白いくろちゃんシート

2号車寄りのスペースにはお洒落なソファー席が設置されている。

特急あそぼーい!3号車のソファー席

3号車の一角には車内販売の「KURO CAFE」がある。

オリジナルグッズ、軽食やドリンク類など、、扱っている商品は豊富。

乗務員の方が座席を巡回して販売するサービスも行われている。

特急あそぼーい!3号車の「KURO CAFE」

2号車の車内

2号車の一部は3号車と真逆の黒いデザイン。

たくさんの「くろちゃん」とフリースペースが設けられている。

特急あそぼーい!2号車の車内

フリースペースは友達同士や家族でワイワイ会話するには最適なスペース。

ただ、コロナ禍の現在は乗客も少なく終点まで人のいない寂しい空間に。

特急あそぼーい!2号車のフリースペース

普通席は2+2の横4席でシートピッチは一般的な特急列車と同じである。

※4号車、1号車の普通席も基本の仕様は同じだがモケットの色や柄は異なっていた。

特急あそぼーい!2号車の車内

1号車寄りの端には4組のセミコンパートメントが設置されている。

座席はリクライニングできないが足元のスペースはかなりの広さ。

グループ利用にオススメの座席。

特急あそぼーい!2号車のセミコンパートメント

1号車の車内

別府方面の先頭となる1号車。

車内に入ってすぐ両サイドにベンチシートが設置。

特急あそぼーい!1号車のベンチシート

普通席の奥は4号車と同じパノラマシートとなっている。

「くろちゃんの暖簾」にとても癒される♪

特急あそぼーい!1号車の暖簾

1号車パノラマシートの配置は4号車と同じだが、座席の色と柄が異なっていた。

※1号車は赤系、4号車は青系

特急あそぼーい!1号車パノラマシート

車内販売

別府駅まで3時間以上の乗車になるため何か購入しようと「KURO CAFE」へ。

オススメ商品の中でサクッと食べれそうな「あか牛メンチカツサンド」を購入。

価格が650円と安くはないが、手に持ってみるとかなりのボリューム♪

メンチカツがジューシーでとても食べ応えがあった。

特急あそぼーい!の「あか牛メンチカツサンド」

「あか牛メンチカツサンド」を食べた後は甘いものが欲しくなった。

普段から甘いもの好きの私としてはアイスクリームにするか、プリンにするか、、

なかなか決めきれなかったのだが、

ちょうど乗務員さんが「大人プリン」の巡回販売をされていたので、

では、、と「大人プリン」を選択。

一口食べて”ラム”の味がフワッと口の中に広がり幸せな気持ちになった♪

(゚Д゚) ウマー!!

ちなみに「子供プリン」はミルク風味になっているとのこと。

特急あそぼーい!で販売されている大人プリン

まとめ

熊本駅を出発して3時間23分。

終点の別府駅に到着。

別府駅ホームの駅名看板がとても印象的♪

温泉街であることを駅に着いた瞬間から感じさせてくれる。

別府駅ホーム

・特急あそぼーい!の普通席以外は「みどりの窓口」でしか予約できないため早めの予約が必須

・パノラマシートからの眺めは長時間乗車しても飽きることなく楽しめる

・立野駅から赤水駅の間はスイッチバックで数分間だけ4号車が先頭で走る

・車内販売で購入できる「あか牛メンチカツサンド」「大人プリン」は美味しくて食べ応えがある

・車内の至る所に”くろちゃん”が描かれいるので、走る車内を移動しながら楽しむのもアリ

※ブログでは伝えきれない様子を動画で公開しています。

【Youtube動画】「特急あそぼーい!に乗ってみた」

特急あそぼーい!に初めて乗車したが、今回は運よくパノラマシートに乗車できたので良かった。

他の車両に移動するのも全く問題なく、各号車からの車窓や車内の様子をしっかり堪能することもできた。

乗客が少なかったこともあるが、乗務員さんが余裕をもって対応されていたのも印象が良かった。

※乗客からの質問や座席、設備の説明についても丁寧に説明してくださっていた。

特急あそぼーい!が走る豊肥本線は2016年の熊本地震で不通区間が発生したため、しばらくの間運休を余儀なくされていた。

しかし、2020年8月8日の復旧と共に4年4ヵ月ぶりの運転を再開。

現在はコロナ禍ということで観光列車も厳しい状況にあるが頑張って耐えてほしい。

また、「みんなの九州きっぷ」を利用すれば指定券を6回使用できることから、

活用すればとてもお得に特急あそぼーい!に乗車することができる。

ご家族や友達同士はもちろん、お父さんとお子さんの親子旅でも是非利用してみてほしい。

昨年から何度か九州に訪れているが、魅力あふれる鉄道と美味しい料理、車窓から眺める広大な自然は期待を裏切らない。

これからも多くのお客さん、お子さんを乗せて力強く走り続けてほしい。

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