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【鉄道レビュー】タイ国鉄の寝台特急でウドンタニからバンコクへ

タイ国鉄の車両 鉄道
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2022年も残り約2週間。

気がつけばすぐ近くまで2023年が迫っている。

昨年は心地よい気候のパタヤで年越しを過ごしたが、今年は寒い日本で年を越すことになる。

今年一年も早かった。

いろいろな出来事と出会い、嬉しかったこと、辛かったこと、悲しかったこと、、

全てが経験となって今に至る。

まだまだ多くの出会いと経験を求めて2023年も旅に出たい。

旅を通して得られる好奇心や発見は人生をより豊かにすると思っている。

さて、今回のブログはウドンタニからバンコクまでタイ国鉄で移動の様子を紹介する。

ウドンタニ駅

タイの北東部に位置する地方都市ウドンタニ。

バンコクとの距離は約600km。

多くの観光客が利用するのは移動時間が短い飛行機。

約1時間ほどの移動時間で料金はおよそ4,000円〜5,000円ほど。

続いて、一番安い料金で移動できるのがバス。

ネットで調べてみると約2,000円くらい。

今回はどちらでもない鉄道という選択をしてみた。

今まで一度もタイ国鉄に乗ったことがなく、この機会に乗ろうと計画していた。

しかも初めての利用が寝台特急という贅沢さ。

移動時間はバスとほぼ同じだが、料金は約4,000円と少し高くなる。

ウドンタニ駅のプラットホームは日本の昭和を思わせる雰囲気。

(・∀・)イイ!!

ウドンタニ駅

タイ国鉄は基本的に電車ではなく気動車。

そのため架線が無く線路が敷かれているだけのシンプルな作り。

プラットホームには電光掲示板も無く、日本のように自動販売機やキオスクなんかも当然なし。

少しレトロな感じは北九州のJR門司港駅と似ている。

ウドンタニ駅のプラットホーム

タイ国鉄の寝台特急

今回乗車する列車はノンカーイ発バンコク行きの寝台特急(26番列車)。

ウドンタニ駅を20時20分に出発して終点のバンコクには翌朝6時に到着予定。

が、実際に列車が到着した時間は20時26分。

ここはタイ、、少しくらいの遅れで気にしてはならない。

先頭にディーゼル機関車を繋いだ列車がウドンタニ駅のホームに入線。

【タイ国鉄】公式ホームページ

タイ国鉄の寝台列車

思ったより速い速度で入線してきたので車両数が多いようだ。

先頭のディーゼル機関車はタイっぽいデザインだが、

客車はステンレス製でスタイリッシュな印象。

窓が大きく景色を眺めるにも良さそうな感じ。

ヾ(`*)ノ゛キャッキャ

タイ国鉄の寝台列車

私が予約した座席は12号車。

【関連記事】「ウドンタニ駅とチケット購入とUD TOWN FOO CENTERでランチ」

扉の横に列車番号と号車番号、始発駅と終着駅がデジタル表示されている。

タイ国鉄の寝台列車

 

2等車の車内

2等車の車内に入ると座席は既にベッドモードに変更されていた。

通路を挟んで左右に上段と下段のベッドが設置。

簡易カーテンがあるので一応プライバシーも確保されている。

車両自体がまだ新しいため、嫌な匂いや汚れはほぼ無しで快適そのもの。

(・∀・)イイ!!

タイ国鉄の寝台列車2等車

座席とベッド

ベッドの上には予め枕と袋に入った掛けシーツ、飲料水が置いてあった。

ベッドにはシーツが掛けられているので衛生面の心配はなさそう。

身長が高い人は足を少し曲げないといけないかもしれないが、

170cmくらいならちょうどいい感じ。

タイ国鉄の寝台車両

上段と下段の大きな違いは窓の有無と階段の上がり降り。

予約した下段は一つの窓がそのまま利用可能。

一方、上段は窓がなく天井も少し湾曲しているので狭く感じるかもしれない。

タイ国鉄の寝台車両上段

主な設備はライトと電源コンセント、小さな網ポケットのみ。

基本的に寝るだけなので特に問題はない。

タイ国鉄寝台車両の設備

下段には簡単な小物を乗せる台が利用可能。

この台は座席モード時に背のあたるクッション部分になる。

タイ国鉄の車内

バンコク到着前の座席モード。

座席幅は大きく1.5人分はありそう。

考えてみれば座席の幅がそのままベッドの幅になるので、これくらいは必要か。。

座席下の空間にスーツケースや荷物を入れておくことができる。

タイ国鉄の車内

窓の下にあるテーブルは折り畳み式。

ペットボトル用のホルダーも装備されている。

タイ国鉄の飲料水

2等車の通路にはトレインマップなるモニターが天井に設置されている。

列車の運行状況やトイレの利用状況、外気温と車内の温度、速度や到着時間、

どの位置を走っているかがリアルタイムで表示。

1等車の個室にはこのモニターが2台設置されている。

このような設備があるのは個人的に嬉しい。

( ´ ▽ ` )

タイ語や英語でアナウンスされるより画面で情報を得られる方が分かりやすい。

※写真はタイ語表記だが英語表記と交互に表示される。

タイ国鉄の車内モニター

車内設備

車両の端には洗面台が設置されている。

大きな鏡と2つのシンク、両サイドには手拭き用のペーパー。

アメニティーは特に用意されていないので必要な方は持参する必要がある。

タイ国鉄の洗面台

続いてトイレ。

こちらも綺麗に保たれている。

最近の設備らしくボタンを押すことで水が流れる仕様。

また、ハンドシャワーが装備されているところはタイらしくて良い。

タイ国鉄のトイレ

男性用のトイレは狭いながらもコンパクトにまとめられている。

タイ国鉄の男性用トイレ

先行列車を追い抜く

私がウドンタニ駅を出発する約40分前、

バンコク行きの急行列車(134番列車)がウドンタニ駅を出発していた。

予定では先行する急行がバンコクに5時45分に到着、

その15分後に私の乗る寝台列車が到着するはずだった、、

しかし、先行する列車が途中からかなり遅れ気味になり、

アユタヤ付近で追い抜くことになった。

結局、私の乗る列車は予定より8分遅れの6時8分バンコクに到着。

 

タイ国鉄の運行状況

一方、本来であれば5時45分にバンコクに到着するはずの急行列車(134番)はドンムアン駅手前で43分遅れ。

この後、更に遅れがあり1時間近く遅延になったようだ。

急行列車の遅れは許容範囲内なのか、はたまた、私の乗車した寝台列車が以外だったのか、、

まぁ、タイ基準なので2〜30分程度の遅れは日常レベルなんだろうけど。

タイ国鉄の運行状況

ファランポーン駅

バンコクのファランポーン駅に到着した列車。

やはりディーゼル機関車をメインで撮影するとタイっぽさが出る。

タイ国鉄の車両

最後尾の車両は海外でよく見かける顔がないデザイン。

日本で走る列車は前であれ後であれ、基本的に”車両の顔”となるデザインが先頭に付いている。

やはり違和感を感じてしまうが、最後尾に顔を付ける必要もないか。

タイ国鉄の車両

ファランポーン駅は1916年に竣工した歴史を感じる素敵な駅舎。

まだまだ永く利用できそうだが、実は2021年12月23日に100年の歴史に幕を下ろす予定だったそうだ。

お別れの記念イベントまで実施されたが、2022年9月時点ではバリバリの現役である。

、、、(・ω・`)

日本だと”なんちゃら詐欺だ!”って炎上しそうなものだが、ここはタイ、マイペンライである。

どうやら駅の廃止は撤回されたようだが、いつまで続くかは未定である。

タイ国鉄のバンコク駅

ドイツのフランクフルト駅をモデルにデザインされたというドーム型の駅舎はターミナル駅にぴったり。

駅舎自体は古いかもしれないが、デザインは少しレトロな雰囲気でいい味を出している。

タイ国鉄のディーゼル機関車には最先端のホームより似合うと思うのだが。

タイ国鉄のバンコク駅

まとめ

※ブログでは伝えきれない様子を動画で公開しています。

【Youtube動画】「タイ国鉄の寝台列車でウドンタニからバンコクへ」

初めて利用したタイ国鉄の寝台列車。

車両が新しく設備も申し分ないレベルで十分満喫することができた。

速度を上げている時は多少の揺れを感じるが、この揺れも鉄道好きには居心地よく感じられた。

唯一残念な点は、大きな窓から眺める景色がほとんど真っ暗で満喫できなかったこと。

できれば朝ウドンタニ駅を出発して夕方にバンコク到着する特急列車があれば最高。

約10時間ベッドの上でゴロゴロしながら寝るもよし、景色を眺めるもよし、どちらも楽しめる列車旅。

まぁ、この時間に利用するニーズは少ないだろうけど、、

寝台列車のメリットは移動に加えて”宿泊費込み”という部分。

足を伸ばしてベッドの上で睡眠をとれるという贅沢な環境。

しかし、日中に運行すれば睡眠をとることもなく、”宿泊費込み”というメリットが無いに等しくなる。

いつか、日中に運行する寝台列車が是非乗ってみたいものだ。

次回はバンコクからパタヤへ31バーツ(約120円)という格安で移動する。

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