「みんなの九州きっぷ」を利用して特急列車で九州一周してみた結果

2020年7月11日、12日と2日間「みんなの九州きっぷ」を利用して九州を一周してきた。
【公式HP】「JR九州」
過去に九州を訪れたのは長崎と博多のみ。
今回初めて訪れたのは佐世保、佐賀、小倉、大分、宮崎、鹿児島、熊本。
九州の県を全て鉄道で移動したことになる。
それだけではない。
2日間でJR九州の特急電車を12回も乗車できた。
今回は2日間の行程を振り返り、どれくらいお得なのかを検証してみた。
「みんなの九州きっぷ」1日目
2020年7月11日(土)スタートは小倉駅から。
「特急きらめき3号」小倉駅~博多駅
小倉駅を朝5時58分に出発する「特急きらめき3号」は787系で運行されている。
土曜日の早朝ということもあって利用客はかなり少なかった。
車内は少し暗くて落ち着いた雰囲気。
読書灯、フットレストが装備されている。
「特急みどり1号」博多駅~佐世保駅
博多駅から佐世保駅までは「特急みどり1号」に乗車。
車両は787系の予定が、先日の豪雨の影響により783系に変更されていた。
こちらの783系はフットレストが装備されていた。
窓が横長で大きく、景色を楽しむことができる。
佐世保に着いてからは名物の佐世保バーガーを食べに「ヒカリ」へ。
人気の「スペシャルバーガ―」を食べて佐世保を後にした。
「特急みどり12号」佐世保駅~早岐駅
佐世保駅から早岐駅までは「特急みどり12号」に乗車。
往路と同じ783系だが、デザインが「みどり号」仕様になっている。
車内は黒を基調としたデザイン。
座席のテーブルがかなり変色しているため、年季が感じられた。
早岐駅までの乗車時間は約10分。
この区間は特例で乗車券のみでも特急みどり号の自由席に乗車可能となっている。
「特急ハウステンボス12号」早岐駅~佐賀駅
早岐駅では「特急ハウステンボス号」と連結して8両で博多方面へ向かう。
こちらも783系だが、最近リニューアルされた車両ということもあって車内のデザインは抜群に良くなっている。
木目をベースにしたカラフルなデザイン。
外観だけでなく車内も新しく綺麗だ。
ドリンクホルダーが装備されている。
佐賀駅から15分ほど歩いた場所にある喫茶店「アリユメ」でシシリアンライスをいただいた。
「特急かもめ20号」佐賀駅~博多駅
佐賀駅から乗車した特急かもめ20号は787系の「黒いかもめ号」。
特急きらめき号と同じ車両で読書灯、フットレストが装備されている。
座席に厚みもあり、乗り心地は783系より上だと思う。
「特急ソニック35号」博多駅~大分駅
1日目の最後に乗車したのは「特急ソニック35号」。
車両は883系で青くクールな外観が特徴。
座席のヘッドレストをイメージしたシンボルマークがオシャレ。
ソニック号をイメージした”S”マークを初めて見た時はスーパーマン?って思った。
車内は白色と木目を基調とした明るいデザイン。
787系の落ち着いた雰囲気とは対照的。
大分では名物のとり天を「あんとれ」でいただいた。
このとり天の味を忘れることはないだろう。
絶品という言葉が当てはまるほど美味しかった。
(゚Д゚) ウマー!!!
「みんなの九州きっぷ」2日目
2日目の2020年7月12日(日)は大分駅から博多駅まで向かう
「特急にちりん1号」大分駅~宮崎駅
大分駅から宮崎駅までは「特急にちりん1号」に乗車。
車両は初日に2回乗った787系。
787系のデッキは広く、赤、青、緑の3色が配色されている。
全車禁煙のため、オシャレな喫煙スペースエリアはただの透明な個室と化している。
宮崎では有名な洋食屋さん「おぐら本店」でチキン南蛮をいただいた。
さすが人気店である。
お昼前でも次から次にお客さんが来店していた。
もちろん、味もボリュームも満足。
「特急きりしま11号」宮崎駅~鹿児島中央駅
宮崎駅から鹿児島中央駅までは「特急きりしま11号」に乗車。
車両は大分駅から乗車した車両と同じ787系。
これで787系は4回目の乗車となる。
特急きりしま号の車窓からは桜島が綺麗に見えた。
少しづつ桜島との距離が縮まっていくところが醍醐味である。
「九州新幹線さくら406号」鹿児島中央駅~熊本駅
鹿児島中央駅から熊本駅までは「九州新幹線さくら406号」に乗車。
車両は800系の0番台。
西陣織の座席モケットがとても素晴らしい。
また、木目をたくさんあしらった和のデザインが新幹線と上手く融合している。
熊本駅では北熊の「支那そば」をいただいた。
インスタ映えしそうな「焼豚入り支那そば」は見た目だけでなく、ボリュームも美味しさも満足。
(゚Д゚) ウマー!!
「九州新幹線つばめ332号」熊本駅~博多駅
熊本駅から博多駅までは「九州新幹線つばめ332号」に乗車。
車両は800系の1000番代。
0番代と異なり1000番代は外観も車内も異なっている。
座席のモケットやデザインは車両ごとに異なり、デッキとの間にある扉や壁は金箔があしらわれている。
九州らしい攻めたデザインが訪日観光客に人気があるのは頷ける。
「特急ソニック47号」博多駅~赤間駅
博多駅に予定より早く到着したため、「特急ソニック47号」で赤間駅まで乗車。
車両は883系の青いソニック号。
昨日、大分駅まで乗車した車両と同じ。
※写真は宮崎駅に停車中の青いソニック号
「特急きらめき7号」赤間駅~博多駅
2日目の最後は赤間駅~博多駅まで「特急きらめき7号」に乗車。
車両は783系。
昨日、佐世保まで乗車した特急みどり1号と同じ車両。
座席は黄色のモケットでやや明るい雰囲気。
ただ、783系はJR九州の中でも古い車両のため、テーブルの変色が目立ち一部変更されているテーブル(黒色)もあった。
まとめ
2日間にわたって利用してきた「みんなの九州きっぷ」。
乗車距離と時間、実際の運賃はどうなのか検証してみた。
1日目:乗車距離499.7km、乗車時間7時間3分、運賃16,340円
※特急みどり1号、特急ハウステンボス12号、特急ソニック35号は指定席に乗車
2日目:乗車時間685.2km、乗車時間7時間47分、運賃24,030円
※特急にちりん1号、特急きりしま11号は指定席に乗車
合計:乗車距離1184.9km、乗車時間14時間50分、運賃40,370円
・実際に正規料金で乗車すると4万円のところが1万円で楽しむことができた。
・乗車距離の1184kmってどれくらいなのか、、なんとなく近いのがこちら。
①東京から韓国の仁川(インチョン)まで
②大阪市から沖縄市まで
③北海道の札幌市から広島県の福山市まで
④愛知県の名古屋市から北海道の網走市まで
⑤大分県大分市から青森県の青森市まで
・乗車時間の14時間50分ってどれくらいなのか、、なんとなく近いのがこちら。
①台湾からニューヨークまで
②成田からマドリード
③新大阪⇔東京 新幹線 約3往復
鉄道好きにはとにかくお得なきっぷであることに間違いない。
移動距離をひたすら稼ぐ場合、九州新幹線で博多駅から鹿児島中央を一日に何度も往復すれば凄まじいことになるだろう。
JR九州の様々な特急車両に乗車して楽しむのもよいだろう。
2日間の連続する土日、祝日で九州全体を大人1万円、こども2千円と格安で利用できるのは凄いことだ。
指定席を6回利用できるのも大きなメリットだ。
【関連記事】「みんなの九州きっぷ2回目」
【Youtube動画】:「「みんなの九州きっぷ」で九州を一周してみた」
利用期間は2020年の7月11日(土)~9月27日(日)となっているので、この機会に是非利用してみてほしい。
最後に、コロナウイル対策としてマスク、消毒液、3密回避、体調管理の徹底は必須となる。
なんなら、私のようにぼっち旅なら話す機会も少なくて理想なのかもしれないが、、